• ひとりでのんびりやってます。

人間力を磨くために

愚かな者は自問するが、賢い者はさっさと人に訊いてしまう。
ベンジャミン・ディズレーリ

志士は日の短きを惜しむ
傅 玄(ふげん)

人は心を打ち砕かれて死ぬのではない。プライドを打ち砕かれて死ぬのです。
ギルバート・パーカー

君子は人の美を成し 人の悪を成さず
孔子

人を観るが如く己(おのれ)を観るものは実に偉大なる人物なり。
綱島梁川(りょうせん)

山中の賊を破るは易(やす)く 心中の賊を破るは難(かた)し
王陽明

自分と世界との対決においては、世界に加担せよ。
カフカ

道を得る者は助け多し
孟子

義務心を持っていない自由は本当の自由ではないと考えます。
夏目漱石

人間にとって環境は単に与えられたものではなくして課せられたものだ。安住は精神の本質ではない。
天野貞祐

筋は天にあり。筋を取り分るは人に在り。
海保青陵

憂ふるものは、富貴にして愁い、楽しむ者は、貧にして楽しむ。
井原西鶴
美はただ乱調にある。
大杉栄

真理だけは、—誰が先に手を着けやうと、少しも損耗(そんこう)されることなしに、—いつまでもその豊かな姿をもつて私を待つていてくれた。
河上肇

仁を欲すれば、ここに仁至る。
孔子

とてもかくても物の道理の重き軽きをよくよく知(しり)て、ふるまひたがへぬほかには、なにもかなふまじきなり。
慈円

悪事は己(おのれ)に向かえ好事は他に与え、己(おの)れを忘れて他を利するは、慈悲の極みなり。
最澄

賢くなろうとするのは、決してそうはなれない人たちだ。賢くなろうなんて考えもしないのが、賢い人たちだ。
ギルバート・パーカー

自分が無知だと意識すること。それが知への第一歩だ。
ディズレイリ

人生こそが、価値あるものだと人は言う。しかし、私は読書のほうがいい。
ローガン・ピアソール・スミス

最もよく耐え忍ぶ者は、最もよくなし能(あた)う人なり。
ミルトン

真に勇気あり力ある者は、恐ろしい真実を見つめるとともにそれに堪える道を知っている。
和辻哲郎

人間はすこしぐらい品行は悪くてもよいが、品性はよくなければいけないよ。
小津安二郎
人間の顔は、各人の持っている徳の一部である。
ルイーザ・メイ・オルコット

己の立てるところを深く掘れ。そこには必ず泉あらん。
高山樗牛

活動的な無知より恐ろしいものはない。
ゲーテ

年齢とともに良くなるとか、悪くなるとかいうことではない。
だんだんと自分らしくなっていくということなのだ。
ロバート・アンソニー

ふるさとの訛(なま)りなくせし友といてモカ珈琲はかくまでにがし
寺山修司

一つも馬鹿なことをしないで生きている人間は、彼が自分で考えているほど賢明ではない。
ラ・ロシュフコー

鋭さを面(おもて)にあらわして歩いているような男は才物ではあっても第二流だ。
第一流の人物というのは、少々、馬鹿にみえる。
司馬遼太郎

都会は成長をうながす。人々をおしゃべりにし面白くさせる。けれども都会は人々を技巧的にさせる。
エマーソン

・・・・・・ああ、一切の問題がみな火の種だ。自分も火だ。
石川啄木
あり余るほど自由な時間のある人間は、たいてい悪いことを考えるものである。
スピノザ

いかなる場合にても、喜び大なれば大なるほど、それに先立つ苦しみもまた大なり。
アウグスティヌス

明日の真理は昨日の過誤によって培われ、克服すべき矛盾背反はぼくたちの成長の土壌にほかならない。
サン=テグジュペリ

少しの欠点も見せない人間は馬鹿か偽善者である。警戒せよ。欠点の中には美点に結びついて美点を目立たせ、矯正しない方がいいというふうな欠点もあるものである。
ジューベール

生きようという念が一分でもあっては、どうにもなりませんな。不思議なもので、死ぬ気になると、周りの景色、つまり敵の群れのことですが、その虚がみえてきます。その虚へ突っ込むのです。なんのかんの言っても、その一言ですな。
近藤勇

あらゆるものを奪われた人間に残された、たった一つのもの、それは与えられた運命に対して自分の態度を選ぶ自由、自分のあり方を決める自由である。
ヴィクトール・E・フランクル

あなたたち自身の中を探しなさい。そうすれば、すべてを見つけることができるだろう。
ゲーテ

かれは「・・・・・・からの自由」の重荷にたえていくことはできない。彼らは消極的な自由から積極的な自由へと進むことができないかぎり、けっきょく自由から逃れようとするほかないだろう。
エーリッヒ・フロム
偉人と凡人の別は一言にして尽くすべきのみ。彼は人生を簡単にする者なり。此(これ)は人生を複雑にする者なり。
高山樗牛(ちゅぎゅう)

或る人間の正体をその幸福さによって評価しようとするならば、彼を満足させるような事柄ではなく、彼を悲しませるような事柄をたずねるべきである。
ショーペンハウアー

ある人に合う靴も、別の人には窮屈である。あらゆるケースに適応できる人生の秘訣などない。
カール・ユング

怒りにはどこか貴族的なところがある、善い意味においても、悪い意味においても。
三木清

怒りは奇妙な用法を有する武器である。他のすべての武器は、人間がこれを用いるものだが、この武器はわれわれを用いる。
モンテーニュ

生きるとは深い孤独の中にあることだ。
フリードリヒ・ヘッベル

歩みだけが重要である。歩みこそ、持続するものであって、目的地ではないからである。
サン=テグジュペリ
私は誰の意見にも賛成したいと思わない。私は自分の意見を持っている。
イワン・ツルゲーネフ

生きることへの絶望なしに、生きることへの愛はない。
アルベール・カミュ

朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり。
孔子

生きることが、もちろん人生の最高の目標なのだ。
グリルパルツァー

怒りによって赤くなる人々は、怒りによって青くなる人々よりも怖ろしくない。
デカルト

慢心は人間の最大の敵だ。
シェイクスピア

偉大で崇高なものを判断するには、それと同じ心がいる。そうでないと我々自身の中にある欠陥をそれに付与してしまう。まっすぐな櫂(かい)も水の中では曲がってしまう。
モンテーニュ

いまこそおれはさびしくない たったひとりで生きて行く こんなきままなたましひと たれがいっしょに行けようが
宮沢賢治

偉大であるということは、誤解されるということだ。
エマーソン

医者は人間を弱いもの、弁護士は人間を悪いもの、牧師は人間を愚かなものとみる。
ショーペンハウアー

嘘つきがいつでも必ず嘘をつくとしたら、それはすばらしいことである。
アラン
色々なことを考へて 久しぶりで自己の存在を 自覚したやうな気がする。これは全く孤独のお陰だらうと思ふ。
国木田独歩

親はもとより大切である。しかし自分の道を見出すということは猶(なお)大切だ。人は各自、自分の道を見出すべきだ。
島崎藤村

浮き世をば今こそ渡れ もののふの名を高松の苔(こけ)に残して。
清水宗治

運命は我々に幸福も不幸も与えない。ただその素材と種子を提供するだけだ。それをそれよりも強い我々の心が好きなように変えたり、用いたりする。われわれの心がそれを幸福にも不幸にもする唯一の原因であり、支配者なのである。
モンテーニュ

海よりも雄大な光景がある。それは天だ。天よりも雄大な光景がある。それは良心だ。
ヴィクトル・ユーゴー

うまい字はたくさんあるが、よい字というものは少ない。
木大路魯山人

運命をはねつけ、死を嘲(あざけ)り、野望のみを抱き、知恵も恩恵も恐怖も忘れてしまう。
お前たちも知っているように、運命は偶然よりも必然である。
〈運命は性格の中にある〉といふ言葉はけつして等閑(なおざり)に生まれたものではない。
芥川龍之介

きみはごちゃ混ぜにしてる・・・・・・大事なこともそうでないことも、いっしょくたにしてる!
サン=テグジュペリ
運命とは何である。時計の針の進行が即ち運命である。
幸田露伴(ろはん)

大きな樅(もみ)は、唯(た)だ嵐の強い場所にばかり成長する。
ヴィクトル・ユーゴー

男には、不幸だけがあるんです。いつも恐怖と戦ってばかりいるのです。
太宰治

君の眼を内に向けよ、しからば君の心のなかにまだ発見されなかった一千の地域を見出すであろう。そこを旅したまえ、そして自家の宇宙誌の大家となれ。
ソロー

君が手にふるる水は過ぎし水のものにして、来るべき水の最初のものである。現在という時もまたかくのごとし。
レオナルド・ダ・ヴィンチ

凡(およ)そ思慮は平生黙坐静思(ちんざせいし)の際に於(おい)てすべし。
西郷隆盛

過去は過去として葬らしめよ。
志賀直哉

貧相な頭脳が最も強固な偏見をもって決定するところのもの、それがプライドであり、愚者に必ずつきまとう悪徳である。
ポープ
音楽の存するところ、笑いはありぇない。
セルバンデス

神というものが存在しなかったら、「彼」を創造する必要があろう。
ヴォルテール

記憶力しか有ってない人間は、足し算しか出来ない人間と同じだ。
中島敦

犠牲と苦悩、これらが思想家と芸術家の運命である。
トルストイ

希望は未来の栄光を疑念をはさまずに待つこと。
ダンテ

逆説は頭の働くひとの嗜好品であり、天分のあるひとの悦びである。
アンリ・フレデリック・アミエル

清いものは常に汚れたものの中から生まれ出で、光り輝くものは常に暗闇の中から生まれ出る。
洪自誠(こうじせい)

虚栄心はひとを饒舌(じょうぜつ)にし、自尊心は沈黙させる。
ショーペンハウアー

口に才ある者は多く事に拙(せつ)なり。
伊藤東涯(とうがい)

義は勇により行はれ、勇は義により長ず。
吉田松陰

愚者は己を賢いと思うが、賢者は己が愚かなことを知っている。
シェイクスピア

おれは策略で勝っても人間としては負けたのだ。
夏目漱石
虚栄心は他人を鏡として使用し、利己心は他人を道具として使用する。
フェルディナント・テンニース

糞水を掬(すく)まざれば善農と成ること能はず。
太宰春台

危険を愛する者は危険に死ぬであろう。
ロレンハーゲン

幸福とは持続的なものであり、いかなることがあっても、容易に天変しないものと考える。
アリストテレス

苦しみは無限であらゆる形をとる。
ロマン・ロラン

げすのことばには必ず文字あまりしたり。
清少納言

芸術家はまさに愛する者であり、そのときにのみ、人は美を純粋に見ることができるのだ。そして、永遠の美を見つめる許しを得たとき、愛は魂そのものになる。
イサドラ・ダンカン

経験というのは誰にでも自由に与えられる権利ではない。それは「偶然」が与えてくれた特権なのだ。
アベ・プレヴォー
賢者の信は、内は賢にして外は愚なり、愚禿(ぐとく)が心は、内は愚にして外は賢なり。
親鸞

成功は小人どもの名誉のことである。
エッシェンバッハ

行動する者は、つねに没良心である。省察する者以外、誰にも良心がない。
ゲーテ

験(しるし)なきものを思はずは一杯の濁れる酒を飲むべくあるらし(役に立たないもの思いをするくらいなら、飲むべきであろう)
大伴旅人(おおとものたびと)

幸福は、われわれがそれを所有していると意識することの裡(うち)に存する。
ジョルジュ・サンド

幸福は安定せず、暫定的なり。
エウリピデス

幸福以外のものを目的として生きるとき、人は幸福になれる。
J・S・ミル

幸福の便りというものは、待っている時には決して来ないものだ。
太宰治

言葉は考えを隠すために人間に与えられたものである。
スタンダール

子供はすべての動物のうちで最も取り扱いがたし。
なんとなれば、子供はまだ鍛錬されざる思慮の泉を最も多く持つゆえに、動物のうちでもっともずるく、すばしっこく、高慢であるからなり。
プラトン

幸福なる状態において、その生命を終えし者のみを幸福なりと考うべし。
アイスキュロス
敵は常にあるであろう。敵がないように生きることはできない。それどころではない、善良な生き方をすればするほど敵は多いのだ。
トルストイ

誇張は虚言のデパートだ。
バルタサル・グラシアン

心で見なくちゃ物事は見えないさ。肝心なことは、目に見えないんだよ。
サン=テグジュペリ

全ての人には個性の美しさがある。
エマーソン

この百日といふ長い月日を経過した嬉しさは人にはわからんことであろう。
正岡子規

才能は静けさのなかでつくられ、性格は世の荒波のなかでつくられる。
ゲーテ

子供を不幸にする一番確実な方法は何か、それをあなたがたは知っているだろうか。それはいつでも何でも手に入れられるようにしてやることだ。
ルソー

この人生には、無数の教訓がちりばめられている。しかし、どの一つをとってみても、万人にあてはまるものはない。
山本周五郎

さよならを言うのはわずかの間死ぬことだ。
レイモンド・チャンドラー

死の問題を解決し得て、初めて真に死の意義を悟ることができる。
西田幾多郎

子供は眠っているときが一番美しい。
キルケゴール
三才 私に過去はなかった 五才 私の過去は昨日まで 七才 私の過去はちょんまげまで 十一才 私の過去は恐竜まで 十四才 私の過去は教科書通り 十六才 私は過去の無限をこわごわ見つめ 十八才 私は時の何かを知らない
谷川俊太郎

習慣はわれわれの偶像であって、われわれが服従するから強いのである。
エミール=オーギュスト・シャルティエ

自信を持ちすぎると、危険を招く。
ピエール・コルネイユ

地獄で最も熱いところは、道徳にとって大変な危機の時代に臨んで優柔不断な姿勢をとる人間のためにあけてある。
ダンテ

思想の危機に際して問題になるのは思想の性格である。・・・・・・思想の性格の概念は思想の価値の概念から区別されるであらう。
三木清

時間とは、生きるということ、そのもの。そして人のいのちは心を住みかとしている。
ミヒャエル・エンデ

十歳の民主派、二十歳の共産派、三十歳の純粋派、四十歳の保守派。
太宰治
自尊心は自惚れを傷つける。
ベンジャミン・フランクリン

児孫のために美田を買わず。
西郷隆盛

自分自身の体験と思索によって到達した考えは、たいがいの場合われわれはおだやかにつつしみ深く口にするものである。
ハンス・カロッサ

子ゆえに迷い、子ゆえに悟る。
坪内逍遥

情念は、われわれがこれについて明確な観念を形成するや否や、たちまち情念たることをやめる。
スピノザ

正直は善行ではないが、罪悪の欠けている証拠である。
トルストイ

人生は一箱のマッチに似てゐる。重大に扱ふのは馬鹿馬鹿しい。重大に扱はなければ危険である。
芥川龍之介

七十三歳にしてやや禽獣虫魚の骨格、草木の出世を悟り得たり。故に八十歳にしてますます進み、九十歳にしてなほその奥意を極め、百歳にして正に神妙ならんか。百有十歳にして一点一格にして生きるが如くならん。
葛飾北斎

自分のしている事が、自分の目的(エンド)になっていないほど苦しい事はない。
夏目漱石

人生は「むせび泣き」と「すすり泣き」と「ほほえみ」とで成り立っていて、わけても「すすり泣く」ことが一番多いということがわかってきた。
オー・ヘンリー
人生で成功するには、人は馬鹿なように見えてそのじつ利口でないといけない、ということを私はいつも観察している。
モンテスキュー

信仰は悲惨な人たちには慰めであり、好運な人たちにとっては恐怖のまとである。
ヴォーヴナルグ

人生は苦痛であり、人生は恐怖である。だから人間は不幸なのだ。だが、人間はいまでは人生を愛している。それは苦痛と恐怖を愛するからだ。
ドストエフスキー

人生一世の間は白駒(はっく)の隙(げき)を過ぐるが如し。
司馬遷

青年は教えられるより、刺激されることを欲する。
ゲーテ

人間はだんだん年をとって行くものだと終始考えていることほど、人間を迅速に老けさせるものはない。
リヒテンベルク

人生の目的は行為にして、思想にあらず。
カーライル

真の勇気というものは、極端な臆病と向う見ずの中間にいる。
セルバンデス
真理はそのままでもっとも美しく、簡潔に表現されていればいるほど、その与える感銘はいよいよ深い。
ショーペンハウアー

真の自由を求めようとするならば、心中の奴隷を除去することから手がけなければならない。
梁啓超(りょうけいちょう)

人生は純粋な炎であり、我々は、我々の裡(うち)にある目に見えない太陽によって生きている。
トーマス・ブラウン

崇高な不徳は賛美される。だが卑陋(ひろう)なけち臭い者共は、どんな事情に於(おい)ても許され得ない。
萩原朔太郎

真の勇気は第三者の目撃者のいない場合に示される。
ラ・ロシュフコー

人生は大きな鎖のようなものであるから、その本質を知ろうとするには、鎖の一部分さえ知ればいいのである。
コナン・ドイル

人生は何事もなさぬにはあまりにも長いが、何事かをなすにはあまりにも短い。
中島敦

人類が最後にかかる、一番重い病気は「希望」という病気である。
寺山修司

口でうまく言えねえようなことは、鉛筆で書く値打ちもねえんだ。
ジョン・スタインベック

すべて人の上に立つ時は、愚かなるも智あるさまに見え、下に居るものは、智あるも愚に見ゆるものなり。
徳川吉宗
末の世において道義を実践したならば、必ずその時の人々から、極端だといわれるであろう。もしまた、世人から極端だといわれるくらいでなければ、決して道義ではないのであって、すなわち世俗に同調し濁った世に迎合したものにすぎない。
吉田松陰

自分のうしろ姿は 自分じゃみえねんだなあ
相田みつを

睡眠は死から借りた行為である。睡眠は生命を維持するために、死から借りるものである。
ショーペンハウアー

人類のもっとも偉大な思考は、石をパンに代えるということである。
ドストエフスキー

すべての頑固派の思考というものは、社会的実践から離れており、彼らは社会という車の前に立ち、その道案内の仕事を務めることができない。
毛沢東

過ぎ去った不幸を嘆くのは、すぐにまた新しい不幸を招くもとだ。
シェイクスピア

すべての人は、万人が平等で独立しているのだから、誰も他人の生命、健康、自由あるいは所有物を損ねるべきではないということがわかるのである。なぜなら人間は皆、唯一全能でかぎりない知恵を備えた造物主の作品だからである。
ジョン・ロック

すべて人間は生まれながらにして知らんことを欲す。
アリストテレス

すべての人間の一生は、神の手で描かれたおとぎ話である。
アンデルセン

数人の人達がそれぞれ満足している場合には、彼らが思い違いをしているのは間違いない。
ゲーテ

人はその制服どおりの人間になる。
ナポレオン・ボナパルト

生といふは、たとへば人のふねにのれるときのごとし。このふねは、われ帆をつかひ、われかぢをとれり。われさをさすといへどもふねわれをのせて、ふねのほかにわれなし。われふねにのりて、このふねをもふねならしむ。
道元

生の完全な燃焼が死だ。生の躍動と充実の究極が死だ。
高見順

善行は悪行と同じように、人の憎悪を招くものである。
マキャヴェッリ

全世界を知っておのれ自身を知らぬものがいる。
ラ・フォンテーヌ

もし最初成功しなかったら、試みよ、再び試みよ。
ヒクトン

想像力とは、知識と体験と常識を積み重ね、冷めきった頭で処理するところに発生する。
星新一
そもそもわれわれが人生の意味を問うべきなのではなく、われわれ自身が問われているものであり、人生がわれわれに出した問いに答えなければならない。
ヴィクトール・E・フランクル

センチメンタリズムといふことは、かうありたい、ああありたいと思ふ願ひを誇張して、理想的から空想的になつて行つた形を言ふのである。
田山花袋(かたい)

太陽の光が全ての人の心に差し込むと全ての人々の目から勝利の喜びが輝き出たのだ。
アンデルセン

他人のために生きるということは、容易なことである。だれでもみなしていることだ。
エマーソン

だからねえ、コペル君、あたりまえのことというのが曲者なんだよ。わかり切ったことのように考え、それで通っていることを、どこまでも追っかけてゆくと、もうわかりきったことだなんて、言っていられないようなことにぶつかるんだね。
吉野源三郎

他の善と、自らの悪とは、顕微鏡にて之(これ)を見よ。そのいかに大なるかを感ずべし。他の悪と自の善とは、望遠鏡にて之を見よ。そのいかに小なるかを感ずべし。
清沢満之

正しい理屈や理論じゃないものが人間を動かすこともある、それを信じてもいいんじゃないかとぼくは思います。
谷川俊太郎

旅はどんなに私に生々としたもの、新しいもの、自由なもの、まことなものを与えたであろうか。
旅に出さえすると、私はいつも本当の私となった。
田山花袋(かたい)
知恵は知識にまさる。
パスカル

誰かを崇拝しすぎると、ほんとうの自由は得られないんだよ。
トーベ・ヤンソン

他をあざけるものは同時にまた他にあざけられることを恐れるものである。
芥川龍之介

燃やすに一番いいのは老木、飲むには古酒、信頼するには古友、読むには古い書物。
フランシス・ベーコン

地をえらんで踏み、時機をを考えてのちに発言し、行いはぬけみちをとおらず、正しきことにのみ憤りを発する、それでわざわいに出会った者の数は、とてもかぞえきれない。わたしははなはだ当惑する。
司馬遷

探究とは疑念に始まり、疑念を除去する条件をつくることに終わる。疑念を除去する条件がつくられるというのは、信念がつくられることである。
ジョン・デューイ

どんな芸術家でも最初は素人だった。
エマーソン

自分とは常に魂をしばりつけることのできる唯一の牢獄である。
ヴァン・ダイク
知識は伝えることができるが、知恵は伝えることができない。
ヘルマン・ヘッセ

近頃自我とか自覚とか唱えていくら自分の勝手な真似をしても構わないという符徴(ふちょう)に使うようですが、その中にははなはだ怪しいのがたくさんあります。彼らは自分の自我をあくまで尊重するような事を云いながら、他人の自我に至っては毫(ごう)も認めていないのです。いやしくも公平の眼を具し正義の観念をもつ以上は、自分の幸福のために自分の個性を発展して行くと同時に、その自由を他にも与えなければすまん事だと私は信じて疑わないのです。我々は他が自己の幸福のために、己れの個性を勝手に発展するのを、相当の理由なくして妨害してはならないのであります。
夏目漱石

至知は知を棄て、至仁は仁を忘れ、至徳は徳ならず。
呂不韋(りょふい)

知性は方法や道具に対しては鋭い鑑識眼を持っていますが、目的や価値については盲目です。
アインシュタイン

貪欲以上に真実である執念はない。
バーナード・ショー

天国に一人でいたら、これより大きな苦痛はあるまい。
ゲーテ

沈黙は口論より雄弁である。
カーライル

罪は消極的なものではなく、積極的なものである。
キルケゴール

知性もあらゆるものと同じく消耗する。学問はその栄養である。知性を養い、かつそれを消耗する。
ラ・ブリュイエール
天才の特徴は、凡人が敷いたレールに自分の思想をのせないことである。
スタンダール

道徳の与へたる恩恵は時間と労力との節約である。道徳の与へたる損害は完全なる良心の麻痺である。
芥川龍之介

とにかく俺の方があの男よりは賢明である。なぜといえば、私達は二人とも、善についても何も知っていまいと思われるが、しかし、彼は何も知らないのに、何かを知っていると信じており、これに反して私は、何も知りもしないが、知っているとも思っていないからである。
ソクラテス

トマトにねぇ いくら肥料をやったってさ メロンにはならねんだなあ
相田みつを

適正とは学習すべき課題を習得するのに要した時間の総和である。
ウェイン・ダイアー

天地、我を待つて覆載(ふうさい)し、日月我を待つて運行し、四時我を待つて変化し、万物我を待つて発生す。大いなるかな心や。
栄西

人間は、神と悪魔との間に浮遊する。
パスカル

何もせず無為にすごせば、一日が二日のごとき気にならん。一生涯をみなかかる気分に切り替えることをえば、七十まで生くるとしても、そは百四十歳の寿をえたに等し。
蘇東坡(そとうば)

道徳なんてものは意気地無しで社会に生存出来ない奴が自分を保護する武器に作ったものだ。
内田魯庵(ろあん)
良識はこの世で最も公平に配分されているものである。
デカルト

天才とは僅(わず)かに我々と一歩を隔てたもののことである。
芥川龍之介

納得がいかなかったんだ・・・・・・まあいずれ、人生なんて、納得ずくでいくものじゃないだろうが・・・・・・しかし、あの生活や、この生活があって、向こうのほうが、ちょっぴりましに見えたりする・・・・・・このまま暮らしていって、それでどうなるんだと思うのが、一番たまらないんだな・・・・・・どの生活だろうと、そんなこと、分かりっこないに決まってるんだけどね・・・・・・まあ、すこしでも、気をまぎらわせてくれるものの多い方が、なんとなく、いいような気がしてしまうんだ・・・・・・。
安部公房

何がしあわせかわからないです。本当にどんなに辛いことでも、それが正しい道を進む中の出来事なら峠の上りも下りもみんな本当の幸せに近づく一足づつですから。
宮沢賢治

人間とは、なんと造化の妙をきわめた驚くべき傑作なのだろう!・・・・・・でもその人間が、私にとっては、たかのしれた塵芥(じんかい)の精髄としか思われない。
シェイクスピア
何もしなければ道に迷わないけど、何もしなければ石になってしまう。
阿久悠

何を食べようか、何を飲もうかと、自分の命のことを思いわずらい、何を着ようかと自分のからだのことを思いわずらうな。命は食物にまさり、からだは着物にまさるからである。空の鳥を見るがよい。まくことも刈ることもせず、倉に取り入れることもしない。それなのに、あなたがたの天の父は、彼らを養っていてくださる。あなたがたは彼らよりも、はるかにすぐれた者ではないか。だから、明日のことを思いわずらうな。明日のことは明日自身が思いわずらうであろう。一日の苦労は、その日一日だけで十分である。
イエス・キリスト

人間も忿怒(ふんど)を制へないうちは、ほんたうに自然を友とすることはできない。
島崎藤村

何かにつけて憤怒をいだくうちは、自己を制御していない。
ヒルティ

憎しみは人を盲目にする。
オスカー・ワイルド

人間は誕生の瞬間から支配するか、もしくは支配されるか運命づけられる。
アリストテレス

何らかの善を心のうちに持たない悪人はなく、何らかの悪を心のうちに持たない善人もいない。
ジョセフ・アディソン

人間とは「世の中」自身であるとともにまた世の中における「人」である。
和辻哲郎

人間の幸福の二つの敵は、苦痛と退屈である。
ショーペンハウアー
人間はいくら望んでも、絶対的善人にも、絶対的悪人にもなりえない。
シャロン

人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外に人間を救う便利な近道はない。
坂口安吾

偽物や偽りが最もまともな真理のごとく思われて、真実が曖昧なものとされている。もし、人々が厳しく真実だけを直視し、誤謬(ごびゅう)に陥ることのないようにすれば、人生とは、誰もが知っているものに譬(たと)えれば、御伽噺(おとぎばなし)やアラビアンナイトのように見えるだろう。
ソロー

人間は天使でもなければ、獣でもない。しかし不幸なことは、人間は天使のように行動しようと欲しながら、獣のように行動する。
パスカル

人間こそ人間にとって最も興味あるものであり、また、おそらく人間のみが人間に興味を感じさせるものであろう。
ゲーテ

人間の運命はすべて、ルールどおり行われるチェスというよりも、むしろ富くじを思い起させる。
イリヤ・エレンブルグ
人間が自己の未来について熟知してしまったら、そのひとの一生は、つねに限りない歓びと恐怖がまざり合って、一瞬といえども平和な時がなくなろう。
ナサニエル・ホーソーン

人間のうちもっとも完全なる者は、すべての隣人を愛し、善人たると悪人たるとを問わず、そのすべてに善を行う人間なり。
ムハンマド

人間の意識とは、もろもろの妄想・欲望・意図が混然と雑居しているところであり、夢想のるつぼであり、恥ずべき思考の巣窟(そうくつ)なのである。
ヴィクトル・ユーゴー

人間はつねに、自分が理解できない事柄はなんでも否定したがるものである。
パスカル

人間はどこからかやってきて、一つの生活を見つけ出すできあいの生活だ。ただ人間は、そのレディメードの服に手をとおせばよいのだ。しばらくすると、この世から去らねばならない。否応なしに出ていかねばならない。
リルケ

人間は安楽に満足して生きたいと思うが、自然は人間が安楽と無為の満足に甘んじさせず、労苦や労働に打ち克つ手段の発見に知恵をしぼらせようとして、労苦や労働のなかに人間をほうりこむ。
カント

人間はひとりひとりをみると、みんな利口で分別ありげだが、集団をなせば、たちまち馬鹿が出てくる。
シラー

人間はすべて善でもあり、悪でもある。極端はほとんどなく、すべて中途半端だ。
ポープ
人間はあらゆるものを発明することができる。ただし、幸福になる術を除いては。
ナポレオン・ボナパルト

人間は地位が高くなるほど、足もとが滑りやすくなる。
タキトゥス

人間とは、パラドックスの体現であり、矛盾の塊である。
オーギュスト・コント

人間はすべて暗い森である。
モーム

人間にふさわしい態度は、死に対して無関心であるのでもなく、烈しい気持ちをいだくのでもなく、侮蔑(ぶべつ)するのでもなく、自然の働きの一つとしてこれを待つことである。
アウレリウス

人間は、自分が他人より劣っているのは能力のためではなく運のせいだと思いたがるものなのだ。
プルタルコス

人間はひとくきの葦(あし)にすぎない。自然の中で最も弱いものである。だが、それは考える葦である。
パスカル

「人間たちって」「特急列車に乗っているのに、なにをさがしているのかもうわからないんだね。だからせかせか働いたり、同じところをぐるぐるまわったり・・・・・・」「そんなこと、しなくてもいいのにね・・・・・・」
サン=テグジュペリ

人間は何も食べないで飢えて病気になるのと同様に、あんまり食べすぎて飽和状態に陥ると、やっぱり病気になる。だからほどほどでいるということは、決して中くらいの幸福どころではない。
シェイクスピア
人間存在の秘密というのは、たんに生きるということにあるだけでなくて、何のために生きるのかということにあるからだ。
ドストエフスキー

人の天性まちまちなる故に、甘き物をこのむ人もあり、辛き物を愛する人もあり。もし我がこのむ味を本として、余味は皆いたづらなりと言はば愚人なるべし。
夢窓疎石(むそうそせき)

人間は、もはや誇りをもって生きることができないときには、誇らしげに死ぬべきである。
ニーチェ

人間を善悪で区分けするなど愚かなことだ。人間は魅力的か退屈かのどちらかである。
オスカー・ワイルド

人間はみんな、いつ刑期が執行されるかわからない、猶予づきの死刑囚なのだ。
ヴィクトル・ユーゴー

ハープを演奏することによってハープ奏者になる。それと同じように、私たちは正しい行いをすることによって正しい人間になり、自らを律することによって自制心が身につき、勇気ある行動をとることによって勇敢になる。
アリストテレス
人間は考えるために生まれている、したがって考えることなしには一瞬もいない。
パスカル

花が花の本性を現じたる時、最も美なるが如く、人間が人間の本性を現じたる時は美の頂上に達するのである。
西田幾多郎

必要な思想は三千年前につきたかもしれない。われわれはただ古い薪(たきぎ)に新しい炎を加えるだけであろう。
芥川龍之介

万人向きの書物は常に悪臭を放つ書物である。民衆が飲み食いするところでは、崇尊(そうそん)するところでさえも、常に息が窒(つま)るものだ。
ニーチェ

人というものはな、おのれの長所を隠すことをくふうしなければいかぬよ。それでないと、おまえは自分の長所のために身を滅ぼすことになろう。
池波正太郎

人間は生まれ出るやいなや、ただちに十分死ぬ年齢になっているのである。
ハイデッガー

人間は、死、悲惨、無知を癒すことができなかったので、自己を幸福にするために、それらを敢えて考えないように工夫した。
パスカル

人間は恋と革命のために生まれて来たのだ。
太宰治

人皆生を楽しまざるは死を恐れざる故なり。死を恐れざるにはあらず、死の近きことを忘るるなり。
吉田兼好
必要は人間に悪事をさせ、飢えは狼を森から追い出す。
フランソワ・ヴィヨン

人間は固い水晶に穴を穿(うが)ちながら、ゆっくりとすすんでゆく。
サン=テグジュペリ

人といふ人の心に一人づつ 囚人がゐて うめくかなしさ
石川啄木

人というものは、はじめから悪の道を知っているわけではない。何かの拍子で、小さな悪事を起こしてしまい、それを世間の目にふれさせぬため、また、つぎの悪事をする。そして、これを隠そうとして、さらに大きな悪の道へ踏み込んで行くものなのだ。
池波正太郎

人の智慧はいかほどかしこくても限りありて、測り識りがたきところは、測り識ることあたはざるものなれば、善しと思ひて為すことも、実には悪しきと思ひて変ずることも、実には然らず。
本居宣長

人は死から目を背けているうちは、自己の存在に気を遣えない。死というものを自覚できるかどうかが、自分の可能性を見つめて生きる生き方につながる。
ハイデッガー
よく聞け、
金を残して死ぬ者は下だ。
仕事を残して死ぬ者は中だ。
人を残して死ぬ者は上だ。
よく覚えておけ。
後藤新平

人が幸福を口にする時、幸福はすでに逃げ去っている。
ヒルティ

逆境が人格をつくる。
トルストイ

人は常に機会を待てども 機会は遂に人を待たず。
斎藤緑雨(りょくう)

まあ、最悪の場合でも、善人ぶる偽善者のほうが、公然たる罪人よりもまし。
セルバンデス

すべての人間の知識の中でもっとも有用でありながらもっとも進んでいないものは、人間に関するそれであるように私には思われる。
ルソー

ひとは、過誤に過誤を重ねながら、火に通じる道を発見するのだ。
サン=テグジュペリ

不自然の無邪気さは洗練された詐欺である。
ラ・ロシュフコー

ほんとうに黙することのできる者だけが、ほんとうに語ることができ、ほんとうに黙することのできる者だけが、ほんとうに行動することができる。
キルケゴール

毎日少しずつ。それがなかなかできねんだなあ。
相田みつを

自信は成功の第一義なり。
エマーソン
ぼくがこれまでどうやってきたかは教えられるけど 貴方がこれからどうするかはじぶんでかんがえなきゃね。
ジョン・レノン

どんな人でも生きている限り 存在の必要がある。
エマーソン

凡人は聖人の縮図なり。
二葉亭四迷

学んで思わざれば則(すなわ)ち罔(くら)し、思って学ばざれば則ち殆(あやう)し。
孔子

冒険に出るとき心からそれを望んでいるかどうかが大きな問題だ。
ジョーゼフ・キャンベル

丸くとも一かどあれや人心 あまりまろきはころびやすきぞ
坂本龍馬

人は生まれおちたときから自由である。しかも至る所で鉄鎖につながれている。
ルソー

負ける人のおかげで勝てるんだよなぁ
相田みつを

名誉は「境遇から生じるもの」ではなくて、それぞれが自己の役割をまっとうに務めることにあるのだ、ということに気づいているのは、ごくわずかの高徳の人びとだけである。
新渡戸稲造

最も賢い生活は一時代の習慣を軽蔑しながら、しかも、その習慣を少しも破らないように暮らすことである。
芥川龍之介

弱き者よ、汝の名は女なり。
シェイクスピア
優柔不断は疑いと恐怖心を生み出し、行動は勇気を生み出す。恐怖心を克服するには、家に閉じこもってくよくよしていては駄目だ。外へ出て仕事に精を出すことだ。
デール・カーネギー

みずから愉しむことのできない人々は、しばしば他人を恨む。
イソップ

物知りの馬鹿は無知の馬鹿より阿呆である。
モリエール

最も長生きした人間とは、最も年を経た人間のことではない。最も人生を楽しんだ人間のことである。
ルソー

求めてえられるものは 幸福に非ずして快楽だ。
志賀直哉

もし、知識だけを磨いて人間が幸せになれるなら、学問を一生懸命勉強した人はみんな幸福になれそうなもんじゃないですか。そして、学問を勉強しない人はみんな不幸であるべきはずだが、そうじゃないでしょう。
中村天風

善き事を思へるは善き事を思へるに過ぎず、悪しき事を思へるは悪しき事を為したるなり。
長谷川如是閑(にょぜかん)
野心家の主たる幸福は、忙しいということなのである。
エミール=オーギュスト・シャルティエ

物を知るには、これを愛さねばならず、物を愛すには、これを知らねばならない。
西田幾多郎

臨機応変の妙用は無念無想の底より来る。
山岡鉄舟

問題が一覧表だの、算数だのというところまでいってしまって、2×2=4だけが幅をきかすようになったら、もう自分の意思もくそもないじゃないか。2×2はぼくの意思がなくたってやはり4だ。自分の意思がそんなものであってたまるか。
ドストエフスキー

われわれは、大人も子供も、利口も馬鹿も、貧者も富者も、死においてはすべて平等である。
ロレンハーゲン

理由も分からずに押付けられたものを大人しく受取って、理由も分からずに生きて行くのが、我々いきもののさだめだ。
中島敦

良心は道徳を創るかも知れぬ。しかし道徳はいまだかつて良心の「良」の字を創つたことはない。
芥川龍之介

私は創造主に会う準備はできている。主が私に会う準備ができているかどうかは、別問題だが。
ウィンストン・チャーチル

良心という奴は、人を臆病にしてしまうものだ。泥棒しようとすると、とがめやがる。罵言(ばげん)・中傷してやろうと思うと叱りやがる。・・・・・・良心って奴は、人の胸の中で謀反(むほん)を起こすたいへんな寂しがり屋だ。
シェイクスピア
無知はけっして悪を生まない。危険な罪悪を生むのはただ誤謬(ごびゅう)の観念である。
ルソー

老後は、若きときより、月日の早きこと、十倍なれば、一日を十日とし、十日を百日とし、一月を一年とし、喜楽して、あだに日をくらすばからず。
貝原益軒(かいばらえきけん)

われわれは好んで他人が完全であることを求めはするが、自分自身の欠点を正そうとはしない。
トマス・ア・ケンピス

神の下には大きなものも小さなものもありはしません。人生においてもまた、大きなものも小さなものもありはしません。あるものはただ、まっすぐなものと曲がったものだけです。
トルストイ

忘れるにまかせるということが、結局最も美しく思い出すということなんだ。
川端康成

幸福だけの幸福はパンばかりのようなものだ。食えはするがごちそうにはならない。むだなもの、無用なもの、よけいなもの、多すぎるもの、何の役にも立たないもの、それがわたしは好きだ。
ヴィクトル・ユーゴー
私を傷つけるものは私自身である。私が受ける傷は本来私自身が持っている傷である。私自身のもたらした悩みを除いてはそうした悩みはすべて幻にすぎない。
聖ベルナール

人間の仕事は、ただ自分の秩序を乱さないことにある。それはちょうど、斧(おの)がいつも磨かれてピカピカ光っていなければならないのと同じことである。
トルストイ

私は老人の首すじの皺(しわ)を見るときほど深い人情に動かされる事はない。何という人間の弱さ、寂しさを語るものかと思う。
高村光太郎

臨終にあって、ひとの惜しむのはみずからの命ではない、生命そのものだ。
アンリ・ド・レニエ

我々は耳は二つ持っているのに、口は一つしか持たないのは、より多くのことを聞いて、話す方はより少なくするためなのだ。
ゼノン

われわれは主義について語るが、われわれは私欲のために行動する。
ランダ―

凡人は既成の社会に出来るだけ丈(た)け自己に適合させることを以て自己の天職と考へ、天才は自己に社会を適合させることによってそれを開拓する。
長与善郎(ながよよしろう)

われわれが死によって失うのは、時間のわずかな一部、現在の一瞬である。
アウレリウス

生を必する者は死し、死を必する者は生く。
上杉謙信
おろかなる者は思ふ事おほし。
松尾芭蕉

嫉妬とはなんであるか?
それは他人の価値に対する憎悪を伴ふ羨望である。
阿部次郎

そこに横たはってゐるものは一個の生きものに違ひなかった。彼は肺臓も胃袋も持ってゐるのだ。それだのに、彼は物を見ることができない。音を聞くことができない。一とことも口がきけない。何かを摑むべき手もなく、立ち上がるべき足もない。彼にとつてはこの世界は永遠の靜止であり、不斷(ふだん)の沈黙であり、果てしなき暗やみである。かつてなにびとがかかる恐怖の世界を想像し得たであらう。
江戸川乱歩

いかなる教育も逆境に及ぶことなし。
ベンジャミン・ディズレーリ

われわれはいわば二度生まれる。一度目は生存するため、二度目は生活するため。一度目は人類の一員として、二度目は性を持った人間として。
ルソー

世に銭ほど面白き物はなし。
井原西鶴

勇断なき人は事を為すこと能(あた)はず。
島津斉彬

こころにいつはりなし、はた又、こころはうごくものにあらず、うごくものは情なり。
樋口一葉

人生は日々に飲食せざることなし。常に慎みて欲をこえざれば、過しやすくして病を生ず。古人禍は口より出て、病は口より入るといへり。口の出し入れ常に慎むべし。
貝原益軒(かいばらえきけん)
われわれは人生という大きな芝居の熱心な共演者だ。
ハンス・カロッサ

個体対集団の葛藤も、その本質は個人の甘えに発している。
土居健郎(たけお)

上達の場に至るに二道あり。理より入るものあり、業より入るものあり、何(いず)れより入るも善しといへども、理より入るものは上達早し、業より入るものは上達遅し。
千葉周作

人の礼法あるは水の堤防あるが如し。水に堤防あれば氾濫の害なく、人に礼法あれば悪事生ぜず。
貝原益軒(かいばらえきけん)

われわれは、われわれの歴史のなかにわれわれの未来の秘密が横たはってゐるといふことを本能的に知る。
岡倉天心

もし生涯の第二版があるなら、私は校正をしたい。
ジョン・クレア

春眠暁(あかつき)を覚えず。
孟浩然(もうこうねん)

血気の勇は盗賊も之(これ)を致す。侍の侍たる所以は、死すべき時に死し、生くべき時に生くるをいふ。
水戸光圀
美しい女たちのことは想像力のない男たちに任せておこう。想像力のある者には眼に映らない心の美も見えるのだから。
プルースト

離れればいくら親しくってもそれきりになる代わりに、一緒にいさえすれば、たとえ敵同士でもどうにかこうにかなるものだ。つまりそれが人間なんだろう。
夏目漱石

わが身にうしろ暗いところが一つも無くて生きていく事は、不可能だと思いました。
太宰治

人間が神から授かった力の中で最も大切なものは、ものの本当の価値を見分ける能力である。
ラ・ロシュフコー

偉大な人物とは真実な人のことである。自然がその人の中にその志を成し遂げた人のことである。
アンリ・フレデリック・アミエル

人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇(あだ)は敵なり。
武田信玄

自分自身の人生を豊かで生きがいのあるものにできる人にとって、身につけておくべき気質と知識がある。また、すてなくてはならない害のある行動、迷信、感情もある。自分が最もなりたくないと思う人に、似て見える要素はすべて捨てなくてはならない。
ナイチンゲール

人は宗教のために論争するであろう。そのために書き、そのために戦い、そのために死ぬ、そのために生きること以外はなんでもやる。
コルトン
人間の運命の九割は自分の不明による罪だ。
坂本龍馬

人の言は須(すべか)らく容れて之(これ)を択(えら)むべし。拒むべからず。又惑ふべからず。
佐藤一斎

我々は過去をそのままにしよう、目を後ろに向けないで前に向けよう、などと言ってはなりません。なぜなら、前向きのチャンスは、過去を如何(いか)に貫徹し、摂取し、克服するかの程度のみ掛かっているのです。
カール・ヤスパース

人間はただ眼前の習慣に迷わされて、根本の原理を忘れるものだから気をつけないと駄目だ。
夏目漱石

活力をもたらすのは精神である。
新渡戸稲造

悪人どもがどんな害悪をなすにもせよ、善人どもの害悪こそ最も有害な害悪なのだ。
ニーチェ

心とは、理屈で割り切れない理屈をつけるものである。
パスカル

人の裕福度は、その人が放ったままにしておける余裕のある物事の数に応じて決まる。
ソロー
どこで死が待ちかまえているのか、定かでないのだから、こちらが、いたるところで待ち受けよう。死についてあらかじめ考えることは、自由について考えることにほかならない。死に方を学んだ人間は、奴隷の心を忘れることができた人間なのだ。
モンテーニュ

ねたみを避ける最良の方法は、自分が成功に値する人間になることだ。
アリストテレス

人間というものはいかなる場合でも、好きな道、得手の道を捨ててはならんものじゃ。
坂本龍馬

大人になるというのは、つまらないものね。ようやく分かりかけてきたわ。子供の頃、ほしくてたまらなかったものでも、おとなになって、いざ手に入れてみると、もう半分もときめきが薄れているのね。
モンゴメリ

人間とは、どいつもこいつも、いよいよとなると、けちな願いしかしないものだ。
星新一

愚かさというのは簡単だし、他愛ないけれど、知恵はずるく立ち回って、姿を隠すもんだよ。知恵は卑怯者だが、愚かさは生一本で、正直者だからね。
ドストエフスキー

世の中よ道こそなけれ思ひ入る 山の奥にも鹿ぞ鳴くなる
皇太后大夫俊成(しゅんぜい)

かきくらすこころの闇にまどひにき 夢うつつとは世人さだめよ
在原業平(ありわらのなりひら)

ねざめする身を吹きとほす風の音を昔は袖のよそに聞きけむ
和泉式部
みやこをば秋とともにぞたちそめし淀の河霧(かわぎり)いくよへだてつ
寂然

すべての嬰児(えいじ)は、神がなお人間に絶望していないというメッセージをたずさえて生まれてくる。
ラビンドラナート・タゴール

水急ナレバ魚住マズ 政治苛ナレバ人就(つ)カズ
岩崎弥太郎

それにまた死の運命は、人間の世の誰一人として、免(まぬが)れおおせる者はないのだ。臆病者であっても勇士にしても、一旦こうと定まった上は。
ホメロス

愚鈍以外に罪悪はない。
オスカー・ワイルド

もし私が天国へ行くとすれば、私は理性をつれて行きたいと思う。
インガーソル

私が知っている一切は 私が何も知らないということである。
ソクラテス

賢明に世俗的であれ、世俗的に賢明であるな。
フランシス・クォールズ

克己(こっき)は勝利の最大なるものなり。
プラトン

悪口は意地の悪い人の慰めである。
ジューベール

いかなる悪も知らぬ人は、だれをも疑わぬ。
ベン・ジョンソン

持論を持てば持つほど、ものごとが見えなくなる。
ヴィム・ヴェンダース

傲慢(ごうまん)は知恵の妨害物である。
バイロン

明日(あす)ありと思う心のあだ桜 夜半(やお)に嵐の吹かぬものかは
親鸞

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