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愛か、お金か? 男と女の経済学

恋愛はみずから鋳造(ちゅうぞう)した貨幣で支払われる唯一の情熱である。
スタンダール

嘔吐(おうと)を催しそうな女でも。この香料(金貨)を塗りたくりゃ。また四月の花のようになれる。
シェイクスピア

女房をこわがる奴は金が出来。
江戸川柳

客の財布は靴で見る。
銀座のことわざ

いくらかの資産がある人々は、世の中で最も大切なものは愛だと考える。貧乏人は、それが金であることを知っている。
ジェラルド・ブレナン

できるだけ早く結婚することは女のビジネスであり、できるだけ結婚しないでいることは男のビジネスである。
バーナード・ショー

男子決して貧窮(ひんきゅう)を口にすることなかれ。風は吹けよ。浪は荒れよ。希望は近づけり。
ルーテル

「彼女は酔っ払いがきらいだと言ったぜ」
「彼女がいうのは金のない酔っ払い。金さえあれば、ただ酒がつよいだけの人間ということになるんだ。ヴェランダでゲロを吐いても、召使が後始末をするだけのことなんだ」
レイモンド・チャンドラー

やり手の男性は、妻が使いきれないほどの額を稼ぐ。やり手の女性はそんな男性を見つけられる。
ラナ・ターナー

バート!1万ドルだよ! われわれはミリオネラだ! どんな便利なものだって買えるさ。 たとえば・・・・・・愛だって。
アニメ『シンプソンズ』より

パンに不自由しながら人は恋を語れるでしょうか。
アベ・プレヴォ

金が世の中で最も大切なものではない。愛こそ、この世で最も大切。だから、私はお金を愛している。
ジャッキー・メイソン

金のために結婚した女性はいない。彼女らは賢くも、ミリオネラと結婚する前にまず彼らと恋に落ちている。
チェーザレ・パヴェーゼ

負わず借らず子三人。
日本のことわざ
生まれや財産でまさっている結婚を選ぶ人たちは、結婚することがどういうことかを知らない。
妻の持ち物が家の中で幅をきかせると、夫を奴隷にしてしまい、もはや自由などありはしない。
嫁入りの時に持ち込まれた財宝には、手をつけるものではない。
それが離婚を面倒にするからだ。
エウリピデス

この世で最も困難な仕事の一つは、バーゲンでも金が要るということを女たちに悟らせることだ。
エドガー・ワトソン・ハウ

裕福な未亡人は、一流の価格で売り出されるただの中古品である。
ベンジャミン・フランクリン

未亡人となって遺産で快適に暮らすことだけが、妻たちの気持ちを明るくする。
ジョン・ゲイ

一押し、二金、三男。
日本のことわざ

いかに仲のよい夫婦でも、金が無くなって、家政が左前になると、犬も食わない喧嘩をやる。
勝海舟

一人の女が二十年かけて作り上げた息子という宝物を、他所(よそ)の若い女が一週間でダメにする。
ヨーロッパのことわざ

彼女の声はお金にあふれている。
スコット・フィッツジェラルド

収入が続く限り、愛は持ちこたえる。
ウィリアム・キャクストン

「金は記憶を呼びおこさせるものだからね」
「お酒もそうよ」と、女はいった。
レイモンド・チャンドラー
恋は富よりもはるかに強い。恋は財宝よりも富裕よりもはるかに強い。けれど恋はそれらの力を借りなければならないのだ。
アベ・プレヴォ

けちん坊はむしろ男に多い。女は自然にあまりに近すぎる。
ポール・モーラン

おれの家へ一円二円との金を貰ひにくるものは、昔から今に毎日絶えないが、その来るものはたいてい男だ。女はよほど辛抱づよいと見えて、なかなか来ない。
勝海舟

愛とお金の違いは、お金は分け合うと減ってしまうが、反対に愛は分かちあうことで増えていく。
フィリップ・ゲリュック

金の切れ目が縁の切れ目。
日本のことわざ

カネが官能を刺激する。
ブレヒト

手にキスをされるといい気分になるかもしれないが、永遠に残るのはダイヤモンドとサファイヤのブレスレットだ。
アニタ・ルース

生まれて18歳まで、少女はいい両親を、18歳から35歳までは美貌を、35歳から55歳まではいい人格を、55歳以降は金を必要とする。
ソフィー・タッカー

金の無心というものは、恋をおそう疾風のうちでいちばん冷たく、根こそぎにする力も一番強い。
フローベール

「女性というものは銀の皿だよ」と彼はいった、「そこへわれわれ男性が金の林檎をのせるのさ」
エッカーマン

金だけが女を磨く。男がそれを台無しにすることもある。
銀座のことわざ

女は計算が大好きだ。自分の年齢を二で割り、自分のドレスの値段を倍にし、夫の給料を三倍に言い、一番の女友達の年齢にいつも五を足すのである。
マルセル・アシャール

34歳でお金もなければ家もないって男は、独身だってだけで掘り出し物だけど、34歳でキャリアがあっていい家を持っている女は、独身だってだけで悲劇だとみなされるんだわ。
映画『セックス・アンド・ザ・シティ』より
この世で何かまともなことをしたいと思っている男には、ガールハントのような、時間も金もかかる狩りをなしとげる余裕なんかない。
バーナード・ショー

愛想尽かしは金から起きる。
日本のことわざ

女子は月経に支配され、男子は月給に支配される。
長谷川如是閑(にょぜかん)

女性という貨幣は多くの悩みを癒す。もしもそれを、適度にそして適時に使用するならば。
フリードリヒ・フォン・ローガウ

世の中に金と女は敵(かたき)なり どうか敵にめぐりあいたい
太田蜀山人(しょくさんじん)

金と女性は世の中で最強である。女性のためにしたことは何もならない。金と同じである。
サチェル・ペイジ

もし女が存在しなかったら、世の中のすべての金は意味を持たないだろう。
アリストテレス・オナシス

早寝早起きは男を健康で裕福にし、そして無気力にもする。
ジェイムズ・サーバー

親をすて妻すて金もすてつくし はては女にすてらるるかな道歌教訓和歌辞典』より

金の続くかぎり恋は価値がある。
フランスのことわざ

貧乏も、ひとり身でやっているのだったら、からだがひきしまって、そんなにわるいものでもない。ただ、女房とか、母親とか、うるさい女共(ども)をかかえての貧乏は、それこそ、この世の地獄であろう。
金子光晴
貧乏が戸口から入ると愛は窓から逃げ出す。
フランスのことわざ

日本の女性の貞操を守ると思えば一億円なんか安いものだ。
池田勇人(はやと)

取引き可能な貞操を持った(日本の)婦人たちの職場。
レイモンド・スプルーアンス

金のためのセックスとただのセックスとの大きな違いは、通常、金のためのセックスにかける費用は格段に少ないということである。
ブレンダン・フランシス

ツキ運をもってくる女というのがある。もちろん水商売の女だが、その女をバクチ場へつれていって、横へ坐(すわ)らせておくだけで、えらくウカるというのである。評判になり、仲間から、一ト晩だけ貸してくれと声がかかってくる。
青山光二

客を見たら札束だと思え。
某キャバレーの朝礼での訓示

ぱんぱんと名にこそ立てれ 生きがたき手弱女われは
佐藤春夫

セックスは最も美しく自然なものであり、金で買える健全なものだ。
スティーヴ・マーティン

芸娼妓(げいしょうぎ)は牛馬にひとし。
明治5年司法省通達より

盗賊はあなたの財産か命かを要求するが、女性は両方必要とする。
サミュエル・バトラー

富が積み重ねられたところ、しかも愛の生活が自然さながらに、自由に(あるいは、奔放(ほんぽう)に)繰り広げられたとこでは、贅沢もまかりとおることになる。
ヴェルナー・ゾンバルト

所詮(しょせん)この世は色と欲。
日本のことわざ

出世しそうな男には若いうちに貸しを作れ。
銀座のことわざ

女房と財布は努めて隠しておけ。あまりたびたび人に見せると、一日借りられる恐れがある。
ベンジャミン・フランクリン

もしお金とセックスアピールを選べるのなら、お金のほうをとりなさい。年を重ねるにつれ、お金があなたのセックスアピールになるわ。
キャサリン・ヘップバーン
鄙諺云、盗不過五女門、以女貧家也
盗も五女の門を過(よぎ)らず
〈盗人も女子の多い家はねらわないの意で、女子が多いと出費が嵩んでその家が貧しくなるということ〉後漢書・陳蕃伝』より

金(きん)は火で試す。
女は金(かね)で試す。
男は女で試す。
アメリカのことわざ

愛は売り物ではなく、はんたいに、金はかならず愛をなくさせてしまう。金を出す男は、だれよりも愛すべき男だったとしても、金を出すからこそ、長く愛されることにはならない。そういう男は、いずれはほかの男のかわりに金を出していることになる。
ルソー

名声も知性もお金もみんな私が持っている。だから男は美しいだけでいい。
ジャンヌ・モロー

金を分かちあえば愛を増し、金を与えれば愛を殺す。
スタンダール

人は、愛もなく妻を持つように、幸福もなく財産を持つ。
アントワーヌ・ド・リヴァロール

もし誰かが、自分に愛をよせる者を富裕な人と思いこみ、金銭目当てに相手になびいたところ、じつはそれが貧しい人とわかり、そのため、金を受け取ることにならなかったとしよう。この場合でも、金を受け取った場合に劣らず、やはり同じように恥ずべきことなのだ。なぜなら、こうしたことを行う者は、少なくとも、彼自身の正体だけは、はっきり世にさらしたことになるからだ。ほかでもない、金銭目当てなら、相手を選ばずに、いかなる奉仕もいとわぬ、という正体。
プラトン

金と恋は人を鉄面皮(てつめんぴ)にす。
オウィディウス
すべての場合娼婦が金で売る物は、厳格にいえば貞操ではない。それは情愛の心理的駆け引きである。
河上徹太郎

巨匠の作品を買いなさい。若い愛人よりも安く手に入る。
ビーバーブルック卿

恋愛の市場株価に、安定株はない。
アベ・プレヴォ

賭博・信心・才気はすでに若くない女にとっての三大武器である。
ヴォーヴナルグ

おかしいわよ、金持ちの人がお金でなんでも手に入ると思っているのは。あたし、そんなもの少しも欲しくない。好きな人とならどんな汚い部屋だってかまいやしない。気が向かなかったら、豪邸に住めっていわれたってイヤだわ。お金なんて・・・・・・、そう、お金の上でダンスしてみせるわ、つばをひっかけてみせるわ。
E・ゾラ

家内睦(むつ)まじきは富貴のもと。
日本のことわざ

家貧しければ良妻を思い、国乱れれば良相を思う。
司馬遷

おれは河原の枯れすすき 同じお前も枯れすすき どうせふたりはこの世では 花の咲かない枯れすすき
野口雨情

思うに、妻と私は似ていないのだ。妻はホームレスに金を恵み、私はトップレスに金を恵む。
ロドニー・デンジャーフィールド

女の体は使っていけないほど神聖じゃないわー恋愛に失敗した体ならなおさらよ。
レイモンド・チャンドラー

男子は、羽織より売り始め、フンドシに到りて窮(きゅう)する。女は肉より売り始めて、羽織に至りて窮(きわ)まる。
長谷川如是閑(にょぜかん)

結婚とは、男女の経済的・性的結合の集団の利益に向って追い越されることで、彼ら個人の幸せを確保することが目的ではない。
シモーヌ・ド・ボーヴォワール

友がみな われよりえらく見ゆる日よ 花を買ひきて妻と楽しむ
石川啄木
女を説くは智力金力権力腕力この四つを除(の)けて他に求め歩むべき道は御座らねど、努力腕力は拙(つたな)い極度、或るが早い金力と申し候。
斎藤緑雨(りょくう)

もろもろの産業は、もともと女のものである。したがって、産業の力は次第に男を女に似たものにしている。
ハヴェロック・エリス

妻を選ぶのはネクタイを買うのとよく似ている。選んだ時は素敵に見えるが、家に帰って首に締めてみるとがっかりする。
ジョイ・アダムス

恋愛には四つの種類がある。情熱の恋、趣味の恋、肉体の恋、虚栄の恋。
スタンダール

若者よ恋をしろ、身分やお金はないけれど、恋すりゃ希望が湧いてくる。
関川逍市(しょういち)

愛は、哀願して得ることも、金で買うことも、贈り物としてもらうことも、路上で拾うこともできます。けれど、奪い取ることだけはできないのです。
ヘルマン・ヘッセ

男はみんな賭博師だ。でなきゃ結婚なんてしやしない。
フレデリック・リット

一生の得はよい女房を持った男。
日本のことわざ

自分で生活の資(し)をかせぎ、だれの厄介にもならない女、そういう女になろう。
フランソワ・モーリアック

金は愛情と裏切りのふたつを持つ両刃(もろは)の剣(つるぎ)。
尾崎豊
メイドとご主人様が結婚すると、過去に関係なくメイドは淑女になる。
ラテンのことわざ

週に一度数えて嘆くためのスパンコールを、引き出しの中に常に入れておくため、私は金に対する愛を受け入れた。
ジョージ・ゴードン・バイロン

私たちは金を使わずにたっぷり食べ、金を使わずにたっぷり飲み、暖かい眠りを二人で存分に味わい、こころゆくまで愛し合ったのである。
ヘミングウェイ