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お金の幸福論—金持ちと、貧乏と

貧乏人けっこう。誰もお前のその貧乏を盗もうとはしないのだから。
シェイクスピア

貧困は、気高い心を堕落させることはできないし、富は、卑(いや)しい心を高めることはできない。
ヴォーヴナルグ

人々は、お金では貴いものは買えないという。そういうきまり文句こそ、貧乏を経験したことのない、なによりの証拠なのだ。
ギッシング

逆境はたしかに偉大な教師ではあるが、その授業料は高価で、その授業から得られる利益はしばしばそれにかかった費用にも及ばない。
ルソー

貧困と希望は母と娘である。娘と付き合っていると母のほうを忘れる。
ジャン・パウル

それじゃから貧富というものはけっして金額の多少にあるわけのものではない。ただその求需(きゅうじゅ)する物品の足不足にあるわけのものでござる。
加藤弘之

不幸の中にあっても、王者の生活であった。この生活の核心は高貴であった。はした金を求めはせず、星を求める生活であった。
ヘルマン・ヘッセ

富貴は神に対する大罪であり、貧困は世間に対する罪である。
トルストイ

現に持っていないものについて、くよくよせずに、むしろ持っているもので心楽しく過ごす人は、思慮ある人である。
デモクリトス

まだ笑うことができる限り、彼はまだ貧乏ではない。
ヒッチコック

貧乏は一種の病気です。病気は癒されなければならないように、貧乏も癒されなければなりません。貧乏の中に美徳などはありません。
ジョセフ・マーフィー

貧しいことは恥ではない。だが、貧しさに安住することは恥である。
ペリクレス

私の信仰は何かって?そうだね、君。私はミリオネラだ。これが私の信仰だ。
バーナード・ショー
もしご自分の日常が貧しい者に見えるならば、その日常を非難しないで、ご自分を非難しなさい。
自分は十分な詩人ではないから、日常の豊かさを呼びだすことができないのだ、と自白しなさい。
リルケ

廉なる時はきたなき貧心なし。貪(むさぼ)る心なければ財宝を己(おのれ)一人の私用にせんとの欲心なし。
中江藤樹(とうじゅ)

真の貧困とは想像力の欠如である。
デニス・グレイヴス

夢にのみ拾ひしうその皮財布 うき世に返す暁(あかつき)の鐘
田畑持麿

連中が罵(ののし)りあう声を聞いて判らぬか。金を貯め込んだ者と費(つか)い過ぎた者、奴らは皆ケチか、ムダ費いをしたものだ。金で運命が買えると思ったあげくのはてがあのザマだ。
ダンテ

勤労しない人間は、富めるも貧しきも強きも、すべてこれ無用の長物たるに過ぎない。
トルストイ

貧者は昨日のために今日働き、富者は明日のために今日働く。
二宮尊徳

貧乏人は金持ちのように過去を持つ権利はない。
ロマン・ロラン

金持で地位の高い人は、当然、おっとりして手厚いはずであるのに、かえって猜疑(さいぎ)心が強く無慈悲である。これは物質的には富貴であっても、精神的にその行為を貧賤(ひんせん)にしている。これではどうして真の幸福を受けることができようか。
洪自誠(こうじせい)
貧乏は罪にあらずと言いますが、これは真理ですな。(略)しかし洗うがごとき石赤貧となると、学生さん、洗うがごとき赤貧となるとーもう罪悪ですな。
ドストエフスキー

貧乏人の子沢山。
日本のことわざ

人間はありとあらゆる病苦に襲われるが、なかでも成金と病気にとっつかれたら最後、必ず身内のものまでさげすむようになる。
シェイクスピア

貧者の一つの幸福は世が彼の交際を要求しない事である。
内村鑑三

はたらけど はたらけど猶(なお)わが生活(くらし)楽にならざり ぢっと手を見る。
石川啄木

貧しい者は死んではじめて幸せになるのだ。
エウリピデス

貧乏でいたい者は富まなくてよろしい。けれども、金持になりたいのなら鋤(すき)をとり、自分で大地の中から富を見つけ出すことです。
ルター

貧しさとは、内から来る偉大な光輝(こうき)なのです。
リルケ

「空の袋は真直(まっす)ぐに立ちにくい」ように、貧乏人の場合の方が、絶えず真正直に暮らすことはむずかしい。
ベンジャミン・フランクリン

持たぬ故(ゆえ)へらず口とは思へども 金があるなら人にやりたい。
婆阿

自分は世界の文明は貧乏人より造り出されたことが多く、そして富貴の人は貧乏人の恩恵によって幸福を受けて居るものだと答えたいのです。
幸田露伴(ろはん)

身をもって財を起こすのは貧者の道である。財をもって身を起こすのは富者の道である。
二宮尊徳
貧乏には、楽しいことが沢山あるに違いない。でなければ、こんなに沢山の人が貧乏であるはずがない。
ドン・ヘロルド

金持ちというものは、貧乏人が自分の非運を声に出して訴えることを好まないものです。
ドストエフスキー

富める者は友人に欠くことはない。貧しきものは虚(うつ)ろなる友人を試さんとして、たちまち敵に追いやってしまう。
シェイクスピア

金をたくわえる人には、人を愛することはできない。
トルストイ

貧乏人に子は宝。
フランスのことわざ

豊かさは節度の中にだけある。
ゲーテ

富とは臆病で、自分の命に執着する禍(わざわ)いだ。
エウリピデス

豪奢な人は、いくら富裕であっても、(ぜいたくをするので)いつも不足がちである。ところが、倹約を守る人は、いくら貧乏であっても、(つつましいので)いつも余裕がある。
洪自誠(こうじせい)

貧乏はするもんじゃねえ、味わうもんだ。
五代目古今亭志ん生

貧乏はあらゆる技芸の母である。
イギリスのことわざ
貧乏でも満足している者は大金持ちです。しかし、無限の富を抱いていても、貧乏になりはせぬかといつも恐れている者は、冬のように寒々としております。
シェイクスピア

窮乏(きゅうぼう)の友に友たるは、友の最も大なるものなり。
プルターク

家も無く国も無し 郷属を離れたり 子に非(あら)ず臣に非す 孑として貧に安(あん)ず
澗水(かんすい)一杯朝に命を支え 山霞一烟(いちえん)夕べに神を谷(きわま)う
空海

貧乏は、自然の目的によって測れば、大きな富である。これに反し、限界のない富は、大きな貧乏である。
エピクロス

安い席のみなさんは拍手を あとのかたは宝石をジャラジャラ鳴らしてください。
ジョン・レノン

貧乏人というやつはいつでもしつこいものと相場が決まっています。
ドストエフスキー

貧窮(ひんきゅう)で、たえがたいほど困っているといっても、よく貧をこらえて、習慣になってしまえば、苦しみがない。
貝原益軒(かいばらえきけん)

なぜ金持ちは貧乏人にたいしてあんなに苛酷なのか。貧乏人になる心配がないからだ。
ルソー

大リーグ選手になるためには常にハングリーでなければならない。だから金持ちのお坊ちゃんは大リーガーになれないよ。
ジョー・ディマジオ

貧乏もせいぜい三代、金持もせいぜい三代。
日本のことわざ

余が人類社会より貧乏を退治せんことを希望するも、ただその貧乏なるものがかくのごとく人の道を聞くの差妨(さまた)げとなるがためである。
河上肇(はじめ)

人は健康なのが一番とおっしゃる方もございますが、わたしに言わせれば、貧乏で健康な者など一人もなく、いつも病んでいます。
ソポクレス
貧すれば鈍する。
日本のことわざ

人間が貧乏からのがれるには、ふたつの方法がある。ひとつは、自分の富をふやすことであり、他のひとつは、わずかなもので満足するように自分を慣らすことである。
トルストイ

金持と貧乏人がふえればふえるほど、父親や夫は少なくなる。主人にも奴隷にも家庭はなくなっている。
ルソー

貧すれば 質(しち)に奥のて太刀(たち)かたな さすがは武士のうけつ流しつ
山手白人

百万とまとまった金銭を持たない人間は、なんでも好きなことのできる人間ではなく、なんでも好きなことをされる人間である。
ドストエフスキー

俄(にわか)作りの貧乏顔ぐらい気障(きざ)なものはない。
内田百閒(ひゃっけん)

親も無し 妻無し子無し版木(はんぎ)無し 金も無けれど死にたくも無し
林子平

こんど、生活が楽になりかけたら、幸福がズルリと逃げないうちにすぐ死んでしまいましょう。
林芙美子

貧乏人の金は日向(ひなた)のわずかな露(つゆ)。
フランスのことわざ

浮世では、敗者弱者を罪人と呼ぶことになっている。
石川啄木
手に入ったお金は自分のためにも、家族のためにも、無駄なことに絶対に浪費しないという徹底的な粘り強さ。—これさえあれば、人間は誰でも金持ちになれるものである。
ドストエフスキー

金を持たずに済ますことにも、金を儲けるのと同じくらいの苦労と価値がある。
ルナール

私には、幾(い)くら費消(ひしょう)したくとも、先(ま)ず費消する金がない。費消する金がなければ、幾ら酒や女に親しみたくとも、到底(とうてい)その望みは達せられるべくもない。さう思ふと私と云ふ者の一生は、遺失したこともない物を、夢中になって探求しつつ終わる者のやうに感じられてきた。
藤澤清造(せいぞう)

分け合うのは貧乏人だけ。
フランスのことわざ

貧乏の神を入れじと戸を立てて よくよく見れば我が身なりけり
雄長老

人間性というのは皆さん、億万長者の財布のために作られたものなんですよ。
デュレンマット

欠乏は勤勉の母。
中南米のことわざ

貧乏はわれわれを養い、苦しめ、そして教える。だが富貴はただふくらませるだけである。
トルストイ

貧乏をそのまま貧乏として受けとっていたのでは貧乏を知らぬことになり、福を福として当然のこととして受けとっていたのでは福を知らぬことになって、貧も福もかわりがなくなる。
司馬江漢(しばこうかん)

富と過度の贅沢とは、人間に男らしさを身につけさせるためには、悪い教えである。
貧困は惨(みじ)めではあるが、子供をより雄々しく困難に立ち向かわせ、実行力あるものに育てる。
エウリピデス

抑(そもそ)も、貧乏とは何ぞやと小生は思索する。貧乏とは、お金の足りない状態である。単にそれ丈(だけ)に過ぎない。
内田百閒(ひゃっけん)

食わず貧楽(ひんらく)高枕。
日本のことわざ
君が多くを望まないのなら、少しのものも君には多いものに思われるだろう。小さな欲望は貧乏を富裕と力の等しいものにするからだ。
デモクリトス

最良の、そして最も真実は貧しい人々ですー 金持ちは友情などまるで知りません。
モーツァルト

日本では、貧乏はみみっちいし、金持ちは怪しからんで、その挙句(あげく)に理想郷を描けば、そんなのは理想郷と言われる。
吉田健一

貧乏人ほどおごりたがる。
エーブナー・エッシェンバッハ

貧しき者、さびしき者の慰安は夢想である。
阿部次郎

富人が金を得れば、悪行が増長する。貧人が金を得れば堕落の道を降(くだ)っていく。
森鴎外

富貴は悪をかくし貧は恥をあらはすなり。
井原西鶴

何も持たない者は富んでいる。
フランスのことわざ

贅沢品とか、生活の慰みと呼ばれているものの多くは、単に不必要であるばかりか、かえって人類の向上をさまたげている。
ソロー

貧は自由の伴侶(はんりょ)である。束縛は富に伴うものである。
内村鑑三

いつも月夜に米の飯。
日本のことわざ
稼ぐに追ひ抜く貧乏神。
北条団水(ほうじょうだんすい)

貧乏は伝染するが富貴は伝染しない。
日本のことわざ

貧は世界の福の神。
熊沢蕃山(ばんざん)

富は一つの才能であり、貧しさも同様に一つの才能である。金持ちになった貧乏人は、贅沢な貧しさをひけらかすであろう。
ジャン・コクトー

東京にゐて兄さんは犬のように ものほしげな顔をしてゐます そんなことも書かないのです 兄さんは住所不定なのです とはますます書けないのです
山之口貘

金持ちと高い地位にある役人で、エゴイストでない者はいない。
トルストイ

若いこと、貧乏であること、無名であることは、創造的な仕事をする三つの条件だ。
毛沢東

貧乏はもう一つの死である。
中南米のことわざ

政府は変われど貧者は変わらず。彼らの主人が変わるのみ。
フィードラス

無論わたしは其(そ)の時も、自ら労せずして、徒(あだ)に人の厚意のみを当てに、生活しようとする自分の心情に対しては、泣くにも泣けないような。さもしき悲しさを感じた。
藤澤清造(せいぞう)

学道の人は先須(すべから)く貧なるべし。財おほければ必ず其の志を失ふ。
道元

雨は金持ちの上にも降れば、貧乏人の上にも降る。善人の上にも降れば、悪人の上にも降る。とはいえ。雨はけっして公平とはいえぬ。もともとが不公平な世の中の上に降るからだ。
老舎

強欲によって食うに困るような貧乏から免(まぬが)れはするが、概して小心になりすぎて金持ちになることはない。
トマス・ペイン
富めるものはつねに貧におびえる習なれば、もっとも乞食をにくむ。富を積むは罪を重ねる所以(ゆえん)。
石川淳

どんな大金持ちでも、贈り物のこととなると、妙にしみったれて、出し惜しみする人がいるもんよ。
サキ

人はパンのみに生くるものにあらず、されどまたパンなくしては生くものにあらず。
河上肇(はじめ)

金持ちたちの住居の、醜い低俗さというものは、かれらが貧しい人たちにむりに押しつけたむさ苦しい、むきだしの生活をかならず反映している。
モリス

財布は、その中に何か入っていなければボロきれと変わらない。
メルヴィル

適度な財産で心楽しむ人は幸福だが、莫大な財産で心楽しまぬ人は不幸である。
デモクリトス

富者は財産の奴隷である。
中南米のことわざ

借金しようが、泥棒しようが、一生涯にたくさん金を費(つか)っちまった奴が、やはり金持ちと呼ばれるべきでしょう。百万の富を抱いても、一生涯に少ししか費わなかったら、これはもう問題なく貧乏人です。
井上靖

金持ちを安心と思う愚かさよ 貧乏でないというばかりなり
『道歌教訓和歌辞典』より

貧しくとも君の生活を愛したまえ。
ソロー
人は貧乏によって利口になり、富貴によって馬鹿になる。
トルストイ

流行の推移は、貧者の巧知が富者の虚栄心に課する税金である。
セバスチャン・R・ニコラス・デ・シャンフォール

(汚い樽の家を訪ねたアレクサンドロス大王に「望みがあれば何なりと申せ」と言われて)
「あるとも。光をさえぎらないよう、そこをどいてくれ」
ディオゲネス

汁一つ無くても飯は食えるなり 足らぬを物の始めにはして
水戸光圀(みつくに)

世間の人を大別して、二種とする。第一種はお金の足りない人人(ひとびと)である。第二種はお金の有り余っている人人である。その外には決して何ものも存在しない。
内田百閒(ひゃっけん)

多くの人びとは、友人たちが裕福な身の上から貧乏へと零落(れいらく)すると、その友人たちを避けるようになる。
デモクリトス

自分の金には誰もが満足していない。自分の知恵には誰もが満足している。
ユダヤのことわざ

西洋の貧乏は、決してたのしいものではない。竹の家、紙の家の余情はなくて、鉄鎖と石室の非情に終始している。それだから、西洋にはあんなレゾーナブルな論理的思想が発達したのかもしれないなどと考える。
金子光晴

欲望をすべて捨て去り執着から解放されて生きる者は心の平静を得る。
バラモン経典『バガヴァッド・ギーター』より

金のある者は、金があるために不正をし、金のない者は、金がないために不正なことをする。
武者小路実篤

貧乏でいて怨むことのないのはむつかしいが、金持ちでいていばらないのはやさしい。
孔子

フランス革命の指導者たちは、金持ちを敵として貧乏人を扇動した。これによって、金持ちは貧乏人に転落したが、貧乏人が金持ちになることはなかった。
フラッシャー・エームズ
貧乏人に一つの悲しみがあれば、富者には倍の悲しみがある。
トルストイ

愚か者は、金を持って死んでいくために、貧乏で暮らす。
ブロッケス

人類が、われわれの悲哀にたいしてよりも歓喜にたいして、全面的に同感する気持をもっているために、われわれは自分の富裕をみせびらかし、貧困を隠すのである。
アダム・スミス

詩人というものは、貧乏と相場がきまっている。まるで、金があっては肩身が狭いかのように。
金子光晴

独立心と克己(こっき)心の強弱が人の貧富の岐路となる。
安田善次郎

大多数の人間には、ありあまる金がなくて、かつかつのところでやりくりしているように、彼らには知性にもゆとりがあるわけではない。
ショーペンハウアー

救世済民の大志をいだく僕はいろいろ智恵を絞った結果、この社会的矛盾を解決するの途は、貧乏の国有化を断行して、国民が金はなくても暮らしに困らぬようにする以外にないと、結論するにいたったのである。
荒畑寒村(あらはたかんそん)

現代は、偶然的な困窮を除去し予防し、不愉快な可能性を未然にふせごうと努力しているが、貧困の時代である。現代の「富者」——これこそは最も貧しき者である!すべての本来の目的が忘れられている!
ニーチェ
生活は、諸君がいちばん富んでいるときにいちばん貧しくみえるものだ。
ソロー

あまりに富んでいる者やあまりに高貴な人たちには、生活を楽しくする実にたくさんの人生の小さな喜びが欠けている。こういう喜びは、小さな可愛らしい高山植物のように、いくらか硬い、石の多い土地にしか育たないものだ。
ヒルティ

貧乏人とは、多くを持たざる者ではない。多くを欲する者のことをいう。
スウェーデンのことわざ

貧乏はハシカと同じだ。どうせかかるなら早いほうがいい。貧乏な家に生まれたことを喜べ。
本多静六

金さえあれば貧困な人々をなぐさめてやり、善を施すことができると思う人があるかもしれません。悲しいかな、それもまた錯覚です。金は、高額の金にしろ、小額の金にしろ、濫用の習慣を芽ぐませる種です。
シャルル・ヴァグネル

憂(う)うる者は富者にして憂(うれ)い、楽しむ者は貧にして楽しむ。
井原西鶴

富の不平等な分配には、何にもまして、たらふく食っているたくさんの人間には退屈を与えるというこの不都合がある。だからそういう人たちは、自分で不安や怒りをつくり出して、それに夢中になるのである。こういうぜいたくな感情が、貧しい人々にとって最大の重荷となっている。
アラン

大金融界では、最も怠惰(たいだ)な金満家の持つ貨幣は、貧乏人や勤勉家のそれよりも多くの利潤をうむ。
ニーチェ

ある特定の個人があまりに莫大な富をむやみに浪費しうるということは、つねに人びとのひんしゅくを買うことになろうし、人びとのこの手きびしさは、道徳の混乱期でもなければ和(やわ)らぐことはないとおもわれる。
デュルケーム

いやしくても大財産があれば、必ず大不幸がある。ひとりの富者があるためには、五百名の貧者がなくてはならない。
アダム・スミス

わずかな金で満足すること、これもひとつの才能である。
ジュール・ルナール
貧困は僕にとって必ずしも憎むべきものではなかった。なぜなら、太陽と海は決して金では買えなかったから。
アルベール・カミュ

笑顔—どんな金持ちも、これなしでは暮らせない。どんな貧乏人もこれによって豊かになる。
デール・カーネギー

私は貧乏人のように生きたい—たくさんのお金を持ちながら。
パブロ・ピカソ

富者の満足は貧者の涙によって得られる。
トルストイ

貧困は、人生という海の砂州(さす)であり、富は岩壁である。幸福な人々は、その間をすり抜けて船を操っていく。
ルートヴィヒ・ベルネ

下層階級の人々は困苦すなわち苦痛と不断に闘い、これに反して富貴の社会は退屈を敵として不断の、しばしば絶望的な闘いを闘っている。
ショーペンハウエル

金持ちの苦しみはその身分から生じるのではない。それを悪用する金持ち自身から生じるのだ。
ルソー

貧乏人がかならずしもすべて不幸というわけではない。彼らの多くは生まれながらその状態におかれ、たえざる労働で自分の境遇を感じすぎないようにさせられている。
ヴォルテール

富める者は個々の所有物の価値を全然そんなに深く感じていない。沢山のものをもつのになれているからである。それで彼は貧しき者の身になってみることができないのであって、なにも貧しき者が信じているほどそんなにひどい不正を行っているわけではない。
ニーチェ
人間は、ほんの少しでも欲ばる心を起こすと、強い気性も弱くなり、澄んだ知恵もにぶくなり、愛情も残酷な心に変わり、潔白なこころもよごれてしまって、生涯の品格をすっかりこわしてしまう。
洪自誠(こうじせい)

金持ちは口を養い、貧乏人は子を養う。
中南米のことわざ

あなたがたのなかにはいつでも貧しい者がいるだろう。というのは、いつでも富める者がいるからなのだ。富める者、すなわち、所有よりも権力のほうを求める貪欲で冷酷な者が。
ジョルジュ・ベルナノス

私は貧乏だったことがない。ただ金欠だっただけだ。「貧乏」とは心の有り様を言い、「金欠」とは一時的な状況を言う。
マイク・トッド

貧乏のいいところは泥棒の恐れがないことだ。
アルフォンス・アレー

金持ちたちの軽蔑には容易に堪(た)えられるが、ひとりの恵まれない人の視線は私の心の底に深く突き刺さって来る。
アンドレ・ジッド

貧乏人の写真が新聞に出るのは、犯罪を犯したときに限られる。
ゴーリキー

金持ちは世界の隅々にまで従兄弟(いとこ)やおばさんをもっている。貧乏人がもっている親戚は不幸だけだ。
アウグスト・フォン・コッチェブー

火の車作る大工はなけれども 己がつくりて我とのりゆく道歌教訓和歌辞典』より

金持ちでない人間は、せめて自分を役立つ人間に見せよ。
ルイ・フェルディナン・セリーヌ

どんな臨終のひとに対してもとられる例の厳粛(げんしゅく)な取り扱いぶりは、多くの不しあわせな、卑(いや)しまれてきた連中にとっては、きっとその一生を通じて最も優雅な喜びであり、また耐えてきた多くの窮乏に対する一種の損害賠償あるいは分割払いとなっている。
ニーチェ

他の富めるをうらやまず、身の貧しさを嘆かず、ただ慎むは貪欲、恐るべきは奢(おご)り。
小林一茶

貧しい人たちはね、お金を恵まれるよりも食べ物をあたえられるよりも、なによりもまず自分の気持ちを聞いてほしいと望んでいるのよ。
マザー・テレサ
窮乏(きゅうぼう)は思想への刺激となり、思想は行動への刺激となる。
ジョン・スタインベック

人間の胸の気持なら、富んでいると呼ばれても、おかしくはありませぬ。けれど、金庫がそう呼ばれるのは、いかにも、おかしいのです。
キケロ

わが身に事が足りていることを知ったならば、貧賤(ひんせん)であってもまた楽しい。足ることを知らないと富貴であっても楽しくない。
貝原益軒(かいばらえきけん)

もしも、堂塔を建立し、仏像を造ることによって本願とされると、貧しく賤(いや)しい者たちは往生する望みが完全に絶たれたことになる。しかも、裕福な者は少ないのに、貧しく賤しい者は非常に多い。
法然(ほうねん)

役に立つが文なしの人間が無数に存在しなければ、人類はこのまま生存することはできない。
ヴォルテール

金を持たずに済ますことにも、金を儲けるのと同じくらいの苦労と価値がある。
ジュール・ルナール

他人の労働の上にあぐらをかき、他人の苦しい生活のおかげで自分は裕福にぬくぬくと暮らすという、現に行われている不条理な悪風は、人としてふさわしからぬことです。
ルター

最悪の場合でも、出費を切りつめて貧乏のすぐ前をつかまらないように逃げていけばいいではないか。そして、貧乏から強(し)いられる前に、自分のほうを変えるようにつとめる。
モンテーニュ
最も安価な快楽をもつ人が、もっとも富める人である。
ソロー

正直な人間はたいていの場合、金持ちではない。金持ちはたいていの場合、不正直なものである。
トルストイ

世間で名の売れている人は金をほしがるが、金のない者は意地を張り、どんなにのどが渇いても盗泉の水は飲むまいと思う。
平賀源内

少しでも早く賢いことを始めたほうが貧乏をまぬかれるのである。貧乏をまぬかれなくてもよいならば、賢いことをしないで、上品にしているのがよいのである。
海保青陵(かいほせいりょう)

常に自分を幸せにし、満足させ、喜びを満たせる十分な時間を残すことは、他のいかなる要素よりも、あなたの経済的幸福に大きな影響を及ぼす。
ポール・ホーケン

「貧困は恥ではない」というのは、すべての人間が口にしながら、誰一人、心では納得していないことわざである。
アウグスト・フォン・コッツェブー

ひどい貧苦のうちにある人はほんのわずかなものによっても豊かになれる。
ルソー

金持の弊害は贅沢であり、これを改めなければ子孫が困るもととなり、貧乏の弊害は怠惰(たいだ)であって、改めなければ子孫が滅びる原因となります。
二宮尊徳

偽りのある世なりけり神無月 貧乏神は身をも離れず。
雄長老

貧困には主観的な面があり、また総じて各個人がもともと彼の属する自然的生活圏においてさらさられているあらゆる種類の窮乏にも主観的な面がある。
ヘーゲル

貧乏して堕落しないものは、千人百人中の一人である。
中江兆民

教養ある人たちの見込み(希望)は、無学な人たちの(現に所有する)富よりもいっそう有力である。
デモクリトス
貧乏は悪ではないと主張するあらゆる議論は、貧乏が明らかに偉大な悪であることを示している。
サミュエル・ジョンソン

お金がなくても幸せになれると人々に説いているのは、お高くとまった聖職者の類である。
アルベール・カミュ

金持ちでさえ、愛や慈しみ、必要とされること、そして自分のものと呼べる相手に飢えている。
マザー・テレサ

金持ちに個性は必要ない。
ヘブライのことわざ