この部屋では、皆様が、もちろん私も大好きなお金についての言葉を拾い集めてゆきます。
“兎に角、手っ取り早く、簡単に、楽に大金を手にしたい”これは人間として当然の願望であるでしょう。しかし、誰もが欲しいそのお金を、金額にもよりますが短い期間で手にするとなると常人離れした才能の持ち主か、宝くじを当てるか、人を騙して犯罪者になるしかないわけでありまして、到底そのようなことはお勧めできないわけであります。
名言や格言、偉人の言葉、ことわざというものは、それ自体は何の力も持っていません。だから、どれだけ集めて諳んじようとも、それは何の意味ももたらさない。
食事で例えるならば、ラーメンには胡椒、うどんには唐辛子といったものです。そのスパイスだけでは満腹にならないが、スパイスをちょこっと加えるだけで、メインが引き立ちおいしさが格段に増すわけです。名言、格言、偉人の言葉、ことわざというのは、そんなスパイスのようなものだと思えばイメージしやすいでしょう。
では、メインとは何か?それは“あなたの人生”です。言葉の力で人生に彩りを加え豊かにする。それが目的です。お金そのものには価値が無いのと同じです。ただの紙切れであり金属ですから。お金は使ってこそ存在の意味がある。お金を使い人生を豊かに充実させ、幸せを手にする。お金を貯めこむことに生き甲斐を感じる方もいらっしゃいますが、それはそれで意味のあるお金の使い方です。その金額を所有している自分にお金が生きる力や価値を与えているからです。
数ある言葉の中から、今の自分の胸にすぅ~っと入るものを選び、糧としてください。
時間の許す限り増やしていきますので、こちらも時々立ち寄ってみてください(*^^*)
人間にとって「お金」とは何か?
金は人間にとって血であり、命である。 アンティファネス この黄色いやつにかかれば、宗派の離合集散も意のままだ。 シェイクスピア 時は金なり、信用は金なり。金は子供を生み増え続ける。 ベンジャミン・フランクリン 金を失うのは小さく、名誉を失うのは大きい。しかし、勇気を失うことは全てを失う。 ウィンストン・チャーチル 科学の言うところによれば、金銭それ自体は、すこしも不正かつ有害な分子を含んでいるものではない。 トルストイ 金は自由に動くものだ。人間よりも先に動くこともよくある。しかも魅力ある所、安全に使ってもらえる所へと動いて行くのだ。 プブリリウス・シルス 商品は貨幣を恋している。だが、われわれは、「まことの恋がおだやかに実を結んだためしがない」ことを知っている。 マルクス 金銭がなによりも醜悪で憎らしいのは、それが人間に才能さえも与えてくれるからなんですよ。 ドストエフスキー 金はすべての利益と同様、まず忠実さを要求する。 ブルワー・リットン ごちそうは笑いのためにもてなされ、ワインは陽気にさせる。しかし、金はあらゆることに応えてくれる。 旧約聖書 金がものを言う時には、真理が黙る。 ロシアのことわざ 金は小銭や紙幣として残るのではない。それは人生の美しさ、逆境における支え、教育、あるいは将来の保証となる。そして苦しみの原因でさえ変わるのである。 シルヴィア・ポーター 金がどうした?朝起きてから夜寝るまでの間にやりたいことをやったら、そいつは成功者だ。 ボブ・ディラン 金銭は良い召使いだが、悪い主人である。 フランスのことわざ 金とは動き続ける神様である。 レイモンド・チャールズ・パーカー
そら、金だ―こいつのほうが人間の魂にとっては、もっとも怖ろしい毒だ。お前が売ることを禁じられているけちな毒薬よりは、こっちのほうが、この忌まわしい世間では、はるかに多くの人殺しを犯している。 シェイクスピア 後の百より今五十。 日本のことわざ いたるところにこれほどの悲惨さがあるのを見ると、私は神はお金がないのではないかと思う。 ヴィクトル・ユーゴー 人間を動かす二つのてこは、恐怖と利益である。 ナポレオン・ボナパルト 聖書は光を投げかけ、お金は暖かさを投げかける。 ユダヤのことわざ 泥棒がこの世に存在しなかったら、錠前の発達は、こんなにまで完璧の域に達したであろうか?贋金造りが存在しなかったら、紙幣の製造は、こんにちほどの精巧の域に達したであろうか。 マルクス ビートルズは、ほしいだけの金を儲け、好きなだけの名声を得て、何もないことを知った。 ジョン・レノン 世の中に金銭ほど多くの罪をつくるものは他にない。 トルストイ 尊厳を保つためには金は必ずしも必要ではない。 ガンディー 最後の木が死に、最後の川が毒され、最後の魚を獲り終えたときに、人はようやくお金は食べられないと気づくのだ。 クリー族(北米先住民)の言葉より
金は喋らず、罵るんだ。 ボブ・ディラン 貨幣のなかでは、いっさいの商品の質的な差別が消え去ってしまうのであるが、同じように、貨幣そのものがラジカルな平等派として、あらゆる差別を消し去る。 マルクス そもそも人は所願を成ぜんがために、財を求む。銭を財とすることは願を叶ふる故なり。所願あれども叶へず、銭あれども用ゐざらんは、全く貧者と同じ。何をか楽とせん。 吉田兼好 恒産のないものに恒心のなかったのは二千年ばかり昔のことである。今日では恒産のあるものは寧(むし)ろ恒心のないものらしい。 芥川龍之介 ただなのは死ぬことだけ。 ドイツのことわざ 勇気というのはお金では買えない。 イビチャ・オシム 金をもらうまでは、呼び捨てにされる覚えはない。 レイモンド・チャンドラー まだ、若く成功していないころ、友達はほんのわずかしかいなかった。やがて有名で裕福になったとき、運がよければ友達は依然少ないままだろう。 パブロ・ピカソ 金が幸せにしてくれると思っているやつほど、金を稼いでいない。 デイヴィッド・ゲフィン 説得にあたっては、言葉はしばしば黄金よりも有力である。 デモクリトス お金は手段であり目的ではありません。お金は、幸福と平和と愛を実現するために必要な小道具であって、それはあくまで目的を達するための手段にすぎません。 ジョセフ・マーフィー 富なるものは人生の目的―道を聞くという人生の唯一の目的、ただその目的を達するための手段としてのみ意義あるに過ぎない。 河上肇 私は金は好きではない。しかし、心を落ち着かせてくれる。 ジョー・ルイス 石(金)は必ず積もった山の方に動く。 フランスのことわざ
貨幣は、人間にいっさいの神を貶めて―それを商品に代える。 マルクス 車のエンジンが動かないというような人類共通の問題を、大金で解決する妄想を持つよりも、妄想を抱かないほうが致命的である。 ラリー・マクマートリー 健康は最高の利得であり、満足は最上の宝であり、信頼は最高の知己(ちき)であり、ニルヴァーナは最上の楽しみである。 仏陀 銭さへあれば、何事もなる事ぞかし。 井原西鶴 自分のポケットの小銭は、他人のポケットの大金にまさる。 ミゲル・デ・セルバンテス 人の一生は、貴きも賤しきも、皆、金銭のために使わるるなり、使われずして使うものはかならずその家を失うものなり。 山東京傳 金銭は、人間の抽象的な幸福です。だから、もはや、具体的に幸福を享楽する能力のなくなった人は、その心を全部、金銭にかけるのです。 ショーペンハウエル 金は利口者。自分の行くべき道を知っている。 デンマークのことわざ 僕はとても不安で、 だから金が必要なんだ。 ヨーコには必要じゃない。 彼女はいつも持っていたからね。 だけど僕は持たないとだめなんだ。 ジョン・レノン
金には匂いが無いが、百万を越すと良い匂いがする。 フランスのことわざ 金銭は「鋳造された自由」である。したがって、まったく自由を奪われた人間にとっては、普通のそれよりも十倍も尊いわけである。 ドストエフスキー カネで占拠できないほどの堅固な要塞はない。 キケロ 金の力で活きておりながら金をそしるのは、産んでもらった親に悪態を着くと同じことである。その金を作ってくれる実業家を軽んずるなら食わずに死んでみるがいい。 夏目漱石 有りそうで無いのが金。 日本のことわざ 世の中には、金銭で変更させるわけにはいかない不幸な生活が存在する。 トルストイ 金の鎖は鉄の鎖より強い。 ヨーロッパのことわざ お金には倫理的問題が存在するのです。 ミヒャエル・エンデ 金さえあればどこだって木戸御免だ。女神ダイアナの森の番人だって、金で買われりゃ誓いを破って、鹿泥棒の手に鹿を引き渡す。正直者が殺され、盗人が助かるのも金の力だ。それどころか、どうにかすると、泥棒も正直者もいっしょくたに縛り首にする。生かすも殺すもまったく金次第だ。 シェイクスピア 悪貨は良貨を駆逐する。 トーマス・グレシャム 金銭のことを軽率に処するなかれ、金銭は品行なり。 ブルワー・リットン 金銭は何人たるを問わず、その所有者に権力を与える。 ジョン・ラスキン 営利的な人間にとっての掟(おきて)と予言者たちとは、金さえあれば何でも手に入れることができる。という、あのただ一つの公理に含まれています。 シャルル・ヴァグネル 心が求めるものは、金では買えない。 中国のことわざ
金があれば馬鹿も旦那。 日本のことわざ 貨幣は、たとえ、われわれがいまのところ何ものをも必要としなくとも、もし何ものかの必要が生じたときにはそれが手にはいるという未来の交易のためのいわば保証として役立つ。 アリストテレス 金が敵とは、さりとは気のはった事じゃけれど、ただただおしただいておけばすむなるべし。 上田秋成 精神が思考し、金は導く。 シュペングラー 人は品物と金とを同時に持つことはできない。金を出す気がないのに、年中品物を欲しがっているものも、品物を手に入れながらそれを買ったことを後悔するものも、同様に不幸だ。 ゲーテ 未だ金銀有らざる前の世を以て、無欲、無乱の自然世を知れ。 安藤昌益 金は積み重なるために平たい。 フランスのことわざ 貨幣というのは保存しても腐朽(ふきゅう)せず、また相互の約束によって、人が実際に生活上有用な、しかし滅失(めっしつ)する性質のものと交換に受取るであろう。何か永続性のあるものであった。 ロック 金は物質ではなくて、現象である。物の本体ではなく、ただ吾人の主観に映る相に過ぎない。 内田百閒
何程案じても金の生(な)る木はなし。 西沢一風 現金は胃と胸に薬をもたらす。 フランスのことわざ お金というものは人間の悲しみに必要である。 室生犀星 廉直(れんちょく)は金に追われ、正義は金で売られ、法は金に従い、やがて貞節も無法とならん。 プロペルティウス 言葉は賢人にとっては取引材料だが、愚者にとっては金銭である。 ホッブス 金拾う夢は夢にて夢のうち はこ(糞)すると見し夢は正夢 『道歌教訓和歌辞典』より 金こそは―取るに足らぬ人物を第一級の地位に導いてくれる唯一の道である。 ドストエフスキー ああ、金、金! この金のためにどれほど多くの悲しいことがこの世に起こることであろうか。 トルストイ 黄金を探す者は、まことに多くの土を掘るが、発見する黄金はわずかである。 ヘラクレイトス いつまでも有ると思うな親と金。 日本のことわざ 骨の髄まで金銭の奴隷となっている者は、けっして公正ではありえない。 デモクリトス 主(イエス)がいったい、いつ金をせびった!成金坊主とは聞いてあきれる。金を積まれて正義の鍵を金庫の鍵に変えたのは誰だ! ダンテ 金銭欲は、小物を見分けるためには役立つが、大物を見分けるためには、大して役に立たない。 セバスチアン・R・ニコラス・デ・シャンフォール わたしは真実を語る、わが身の経験から、確実な一銭は、期待の五銭にまさること。 ラ・フォンテーヌ 金銀は、食物・衣服・車輛と比較すれば人間の生活にとってほとんど役に立たないのであるから、その価値はただ人の同意によってのみ得られるものである。 ロック
わたしは、富をもって、人類に必要で、有用な、または心よい物質物である、と定義したい。 マルサス 貨幣が全く存在しない国では、盗賊が奪うのは物だけである。そして物はたがいに似ていない。貨幣のある国では、盗賊は価値標識を奪うのである。そして、これらの標識は常にたがいに相似ている。 貨幣のない国では、盗賊はなにも隠すことができない。なぜなら、彼は常に彼の有罪を確信させる証拠を携帯しているのであるから。 モンテスキュー お金や成功が、人を変えるんじゃない。それは、もともと、そこに何があったかを簡単に拡大して見せてくれるだけ。 ウィル・スミス ろばは、黄金よりも藁をえらぶ。 ヘラクレイトス (金銭は)翼無く而(しか)して飛び、足無く而して走る。 魯褒(ろほう) 世の中は誰もほしがる色なるや 金と蛍はちかみつくほど。 三田村鳶魚 銭の世上をめぐり歩き事足あるがごとし。 伊勢貞丈 人生は短く金は少ない。 ブレヒト ぜに金を我もの顔に頼むなり おっつけ土となるも思わで。 『道歌教訓和歌辞典』より 人の労力はお金で買うことができるが、人の心を買うことはできない。 スティーブン・R・コヴィー
だれでも、交換することによって生活し、いいかえると、ある程度商人となり、そして社会そのものも、まさしく商業的社会とよべるようなものに成長するのである。 アダム・スミス 貨幣は、その前では他のいかなる神の存在も許さないような、嫉妬ぶかいイスラエルの神である。 マルクス 物事や人間はついにはその金銭的価値によって、そしてそれから引き出すことのできる利益によって、評価されるようになってしまいます。(略)清貧も恥ずべきものとして通りかねず、金銭は、たとい不浄な金銭でも、価値あるものにかぞえられかねない、というわけです。 シャルル・ヴァグネル 金は貪欲以外の万能の薬。 フランスのことわざ 貨幣という概念は、何かある『鋳貨』によるよりも、それ自体は価値のない商品、例えば印刷された紙によっての方が純粋に示される。 フェルディナント・テンニース 人は必ず、みずから『経済主体』であるか、またはある経済主体に依存するかのどちらかでなければならない。 ヨーゼフ・シュンペーター 貨幣というのは、純粋な力である唯一の文化的構成物である。それは、実体を伴うことをやめて、飽くまでも単なるシンボルである。 ジンメル 金のある者は、金があるため不正をし、金のない者は、金がないために不正なことをする。 武者小路実篤 ほかの点ではあらそっているひとびとを、経済全体のなかでむすびつけることができる。経済組織は、社会の諸部分を結合するうえで重要なものであり、社会の諸部分は、経済過程なしにはあきらかに相あらそうのである。 G・H・ミード いかなる財宝とくらべようとも、良友にまさるものはないではないか。 ソクラテス 金は天下の回り物だ! ただ、いつもこっちをよけて通るのが気に食わん。 ツルゲーネフ
チャーリー・ブラウン「ぼくらのような友情は世界中のお金にも代えがたいね」 スヌーピー「とは言え、ちょっとお金があったら、もっとクッキーが買えるのに」 チャールズ・M・シュルツ 金だけが人生ではないが、金のない人生も、また人生とは言えない。十分な金がなければ人生の可能性の半分は閉め出されてしまう。 サマセット・モーム お金で幸せは買えないというけれど、本当だろうか?試してみたいから小切手を送ってくれ。 アメリカのジョーク 君に金がない理由を教えてやろうか。それは君が金だけをひたすら愛さないからさ。金というものはね、何もかも愛するような浮気者には身をまかせないものさ。 ピーター・フィンリー・ダン 私達は金を稼ぐために頭脳をもち、金を使うために心情を持っている。 ジョージ・ファーカー 人々が皆幸せで、金も十分にあった時代など、かつてあっただろうか? ラルフ・エマーソン 価値の尺度として、また価格の尺度基準として、貨幣はまったく二つの違う機能をもつ。貨幣は、人間労働を社会的に体現したものとして価値の尺度であり、一定の金属の重さとしては価値の尺度である。 マルクス 金銭は、奴隷制度と同じものである。その目的も、その結果も、まったく同じである。 トルストイ 心がやさしいだけだったら、誰一人として善(よ)きサマリア人のことなど覚えていなかったでしょう。彼にはお金もあったのです。 マーガレット・サッチャー
お金はたとえいくらあったとしても、多すぎるということはありません。もちろん、お金で幸せが買えないことは、誰もが知っています。でも、それを自分自身で確かめたいというのが正直なところです。 ロバート・アレン われわれはどうしても金銭なしにはすますことができようとは思えません。あらゆる害悪を金銭のせいにするある種の理論家や立法家が今日までになし得たことは、金銭の名や形を変えることだけでした。 シャルル・ヴァグネル お金はそれ自体では人間の欲望を満たすことはなく、欲望を満たすようなモノを買う力しかない。 アーヴィング・フィッシャー もし本当に「お金がものを言う」のなら、私には補聴器が必要だ。 ジョー・ウィットレー 人間よりは金のほうがはるかに頼りになりますよ。頼りにならんのは人の心です。 尾崎紅葉 諸悪の根源は金そのものではなく、金に対する愛である。 サミュエル・スマイルズ 若いときの自分は、金こそ人生でもっとも大切なものだと思っていた。今、歳をとってみると、その通りだと知った。 オスカー・ワイルド お金―手放すとき以外、何の役にも立たぬ恩恵物。 アンブローズ・ビアス 貨幣の力が大きければ、それだけ、わたしの力は大きい。貨幣のいろんな属性は、わたしの―貨幣所有者の―属性であり、わたしの本質的な諸力である。 マルクス 私には、これから一生やっていけるだけの金がある。何も買わなければ。 ジャッキー・メーソン 金、それはウォッカのように人を変人にする。 アントン・チェーホフ 人生は海、金は船頭である。船頭がいなければ、うまく世渡りができない。 フェルディナント・フォン・ヴェッケルリン 人間として最大の美徳は、上手に金をかき集めることである。つまり、どんなことがあっても他人の厄介になるなということだ。 ドストエフスキー
お金で多くのものの皮を買うことはできるが、実を買うことはできない。 お金は食べ物を与えるが、食欲は与えない。 薬は与えるが、健康は与えない。 知人は与えるが、友人は与えない。 召使いは与えるが、忠誠は与えない。 喜びの日々は与えるが、平安や幸福は与えない。 イプセン 天理に叶(かな)う時、富貴来る。 二宮尊徳 地獄の沙汰も金次第。 河竹黙阿弥(もくあみ) 夢はいいものです。そうでなかったら、お金が大事です。 魯迅 金は我々にとって母親でもあるが、また、我々の死でもある。 ゴーリキー 金持ちがどんなにその富を自慢しているとしても、彼がその富をどんなふうに使うかが判るまで、彼をほめてはいけない。 ソクラテス 良劔(りょうけん)なりとて千人の敵には逆らふべからず。金の徳は天が下の人をも従へつべし。 上田秋成 金は底のない海である。このなかに名誉も良心も心理もみんな投げ込まれる。 カズレー 人間のうちの最高の賢者さえも、金を取りに来る人間よりは、金を持ってくる人間を歓迎する。 ゲオルク・クリストフ・リヒテンベルク ほんとうに大切な自由はただ一つ、「経済的な自由」がそうだ。 サマセット・モーム 金で信用を作ろうと思うな。信用で金を作ろうと考えよ。 テミストクレス
お金では幸せは買えない。だが、お金は、あなたが不幸である間、何不自由ない生活をさせてくれる。 クレア・ブース・ルース ほんとうの楽しみというものはかかったお金では勘定されない。そして、喜びというものは金貨よりも銅貨に縁の深いものだ。 ルソー 息子を得たいという願望は、財産を得たいという願望と同じであり、財産を得たいという願望はそのまま、(天上の)世界を得たいという願望である。 バラモン聖典『ウパニシャッド』より 金でかわいらしい子犬を買えるだろうが、それだけで犬はしっぽを振ってはくれない。 ヘンリー・ウィーラー・ショー 金銀などいうものは元来飢渇(きかつ)を救うものでもなし、暑寒(しょかん)のしのぎになるものでもないことゆえ、今日交際の上において、実は衣食のごとく一日もなくてはならぬと申すほどのものではない。 加藤弘之 今日では金が唯一の人生の尺度になったかのようだ。しかし再び人が気高(けだか)き神に頭を垂れる時が来るだろう。 アドルフ・ヒトラー 忘れるべからず。金自体に力はない。 スージー・オルマン 金儲けのために無駄にする時間はない。 ルイ・アガシー お金が人間を堕落させるのではない。儲ける為だけに儲け、貯める為だけに貯めようとすることが人間を堕落させるのである。 アンドリュー・カーネギー 金が人生で何をなしうるか、金が人生で何をなしえないか。 この二つの問題を正しく解く人は、金の真の正当な価値を知る人である。 サンタヤーナ 一国、一家、一人を分けてもいはず、金に就いて論議の生ずるは、乏しき時なり、少なき時なり。お恥ずかしくも足らぬ時なり。 斎藤緑雨(りょくう) 金は第六感のようなものだ。これがないと、他の五感も十分に機能しない。 サマセット・モーム 権勢名利や豪奢華美のたぐいに、近づかないように心掛ける者は潔白な人である。然(しか)し、それらに近づいても、その悪習に感染しない者こそ、最も潔白な人である。 洪自誠(こうじせい)
「金は不幸を招く」とよく言われるが、それは他人の金のことを言うのだろう。 サシャ・ギトリ お金は、それがないとアイディアを実行できないので、私を悩ますかもしれないが、夢中にはさせない。私を夢中にさせるのはアイディアだ。 ウォルト・ディズニー 金は人生の手段であって目的でない。多少見識のあるものは皆之を知って居る。 が、年を取ると、之を目的とするようになる。 三宅雪嶺(みやけせつれい) 世の中には地位を崇拝する人間もいるし、英雄を崇拝する人間もいる。また、権力を崇拝する人間もいるし、神を崇拝する人間もいる。そしてこうした架空のものをめぐって、彼らは議論をたたかわせている。しかし彼らの誰もが一様に崇拝しているのは―金だ。 マーク・トウェイン 貨幣は、あらゆるものを、したがって超過や不足をも計量する。 アリストテレス お金は悪でも呪いでもない。それは人を祝福するものである。 ユダヤのことわざ 貨幣という抽象物は、それを持たない人を刺激して、それを持つことによって再び同様な勢力を外部に向って行使したいという考えを胸に抱かせうるかぎりにおいてのみ、またその度合いに応じてのみ良きものであるにすぎない。 フェルディナント・テンニエス 生きて行くには金がかかる。しかし、それだけのことはある。 ダグ・ラーソン 死んで行く 地獄の沙汰はともかくも 後の始末が金次第なれ 歌川広重
ひとたび金の話になると、誰もかれも同じ宗派になる。 ヴォルテール お金がわたしをわたしの生活に結びつけ、わたしと社会とを、わたしと自然や人間とを結びつける絆だとしたら、お金はすべての絆の絆ではないのか。それはすべての絆を解いたり結んだりできるのではないか。 マルクス 金銭は、人間同士の関係を毒するものである。 トルストイ 春宵一刻値千金、花に清香あり月に影あり。 蘇東坡(そとうば) 神に代わって人間を支配する三つの力である金と名誉と享楽との関係を断ったときに、人は初めて自分を自由に感じることができる。 カール・ヒルティ 罪に金を被(かぶ)せれば、正義の鋭い矢も通らぬ。ぼろに包めば、小人の藁(わら)しべ一本で貫いてしまう。 シェイクスピア 世界の七不思議が何かはわからないが、八番目の不思議が複利だというのは確かだね。 ロスチャイルド メシを 野菜を 肉を 空気を 光を 水を 親を きょうだいを 師を 金もこころも 食わずには生きてこれなかった 石垣りん 金で買えるどの商品よりも、金は刺激的である。 ミニョン・マグロクリン きみたちは神と金の両方に仕えることはできない。 『聖書』より 金の性は悪なり。よくかくれては居ず。夜昼走りまどひて、人をよろこばせ、人をいたましむ。 上田秋成 人間はそのおろかさゆえに稀少なものは価値あるものだと決めたから話は別ですが、自然は金銀にたいして、われわれが容易に無視できぬようなたいせつな用途は与えはしませんでした。 トマス・モア 金銭はあらゆる不平等を平等にする。 ドストエフスキー
品物の高価の刻印を是認する習慣にますますなれることにより、また美と名声とを混同する習慣をもつことによって、美しいが高価でない品物は、美しくないと考えられるようになる。 ソースティン・ヴェブレン 貨幣は、事実、たんに将来における多様さだけでなく、過去における多様さをも包含(ほうがん)している。 ゲオルグ・ジンメル 宝あればおそれ多く、貧しければなげき切なり。 鴨長明 銭の通用が始まって以来、万人の欲心はこまかく分かれて、些細(ささい)なこと、わずかなおこないにも欲心ばかりが先立ち、小児やわらべまでが欲心を育て、万悪の根を強固なものにするようになった。 安藤昌益 金銭というものは他人事は幸福に見えるあらゆるものを与えてくれる。 アンリ・ド・レニエ 人と人とが金銭をやりとりするとき、兌換(だかん)紙幣のペラペラ鳴る音を聞いていると、重みのある金貨のひびきが聞きたくなる。 キェルケゴール 貨幣は、あらゆるものを簡素に表すものとなった。ここから、貨幣の像は、大衆の精神を完全に占拠してしまうようになった。 スピノザ わたしは醜男だ、けれどもどんな美しい女でも買うことができる。したがって、わたしは醜くはない。 マルクス 金は悪魔の言葉であり、これによって世のすべてのものが創られる。 ルター
金はあなたにベッドを与えてくれるが、快眠を与えてはくれない。 金はあなたに住まいを与えてくれるが、「家庭」のような居心地はない。 金はいつも一緒にいるが、友人ではない。 金とはそのような存在である。 ジグ・ジグラー 金はろくでなしに正当性を与える。 ユダヤの聖典『タルムード』より 詩の中に金はないが、金の中に詩はない。 ロバート・グレーヴス